嗜好品というとても英訳しにくい日本語

Luke
こんにちは、イギリス生まれ、東京在住英語教師と作家のLukeです。


僕は、「嗜好品」を英語に訳す時にはいつも困ります。実際に、「嗜好品」という考えは、英語では存在しないのではとさえ思います。 10年ほど前の話ですが、英米の外国人研究者は国際シンポジウムの研究発表討論の際、用意されていた英訳ではなく「sikohin」という言葉を用いたそうです。
和英辞典で「嗜好品」を引くと絶対にネイティブが使わない単語が出てきます。
例えば、「articles of taste」です。この英語は不自然な上に、意味がまるで伝わってきません。
「luxury items 」この英語は使いますが、「嗜好品」の意味は正しく表せていません。例えば、コーヒーは特に贅沢な物ではありませんが嗜好品の一つです。

「Non-essential items 」の意味は「必要ではない物」です。嗜好品は栄養や生命維持などには関係の無い品々なので、この訳は間違ってはいるわけではありませんが、「必要ではない物」というと、食べたいと思うものや楽しみの、「嗜好品」のようなものは思い浮かばないでしょう。
「discretionary items」 このフレーズはあまり耳にしませんが、これらの訳の中ではこれが最も適切かと思います。「discretion」は「判断の自由」という意味なので、「discretionary item」は、「自由に選べるアイテム」という意味になります。
やはり、嗜好品を英語で説明したい場合、その商品一つずつをリストアップしなければなりません。例えば、

I bought some alcohol and tea at the duty free shop in the airport.
空港の免税店で嗜好品を買った。

しかし、翻訳家は何が嗜好品と特定されているのか分からないことがよくあるようです。その場合具体的なリストを書くのは不可能なので、やはり不適切な英語を使う他なくなってしまいます。

ABOUT LUKEこの記事をかいた人

こんにちは、筆者のLuke Tunnicliffeです。母はアメリカ人、父はイギリス人。イギリスのコーンウォール州生まれ、13歳のとき、アメリカのノースカロライナ州へ。大学卒業した後はワシントンD.C.で雑誌編集者・記者の仕事を経験。その後、新潟県の中学校で英語教師を2年間。現在、東京に在住。著書に『イギリスのスラング、アメリカのスラング』(研究者)、『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『「とりあえず」は英語でなんと言う?』 (大和書房)、『「さすが!」は英語でなんと言う?』、「カジュアル系」英語のトリセツ」(アルク)があります。NHK基礎英語1の「4コマでニュアンスを学ぶ基本英単語」、婦人公論の「ティーテイムEnglish」 の連載もあります。 イギリス、アメリカ、日本で経験した様々なことをこのサイトに生かし、皆さんにお届けしたいと思っています。 皆さん、これからもよろしくお願いします。新着記事を読みたい方は、ぜひ英語 with Lukeをフォローして下さいね。

4 件のコメント

  • Recreational itemsとかじゃダメですか?嗜好品の傾向として不必要という側面と共に気晴らしをするというものがあります。日本語でいう一服できるものが多いです。レクレーションは元気をがでるもの、休養できるもの、刺激になったりするようなものという意味があります。コーヒーもお酒もタバコもそういうものなので適切だと思いますが、どう思いますか?

  • はじめまして。最近このサイトを発見して、活用させていただいています。
    翻訳って難しいですね。嗜好品は「息抜き(time out)に楽しむもの」なので、time out food & drinks, and tobacco なんてどうでしょうか。

  • 25215702262394602284422782635 670920323372092 seo 4545530522691135369 company 28465392222921602. 722288 seo companies 412224502220622288 best 322 943766415246022912178757220137 seo company 373005 0339822752222283445077 72453.11512 🙂

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