「pin money」の意味 — 16世紀の使い方と21世紀の意味の使い方

  

「pin money」という表現は少しのお金という意味です。「pin」はいわゆるピンで、「pin money」はもともと「ピンを買うためのお金」でした。

面白いことに、400年前には、「pin money」の意味は小額のお金ではありませんでした。チューダー時代には、「pin」は服を着るために沢山使われていました。 ラフやドレスをきちんと着たいなら、100本以上のピンが必要なときもありました。絵の女性は大きい白いラフを着ています。そのラフの形を作るには、沢山のピンが必要でした。また、ボタンではなく、ドレスを着るためにも、ピンが必要でした。チューダー時代では、そのピンは職人の手によって作られたので、現代のピンほど安くありませんでした。そのため、十分な数のピンを買うには多額のお金がかかりました。これが「pin money」が現代の意味と違って、多額のお金を意味していた理由です。貧乏な人たちは、ピンの代わりに畑で見つけたとげを使いました。これは痛そうですね!


お金持ちの家では、プレゼントとしてピンはよくあげられていました。
現在では、ピンはとても安いので、「pin money」は小遣いやちょっとしたお金という意味で使われています。

I give my said doughter Margarett my lease of the parsonadge of Kirkdall Churche.. to by her pynnes withal.
私は娘のマーガレットに針を買うために、キルクデール教会の家の賃貸借契約を与えます。
The Testamenta Eboracensia – A Selection of Wills from the Registry at York, 1542

上記の英語は16世紀の英語なので、分かりにくいと思います。その「by」は「buy」という意味で、「doughter」は「daughter」という意味です。「said」は「前述の」という意味です。「pynnes」は「pins」ですね。昔の英語のスペルは今のスペルと全く違いますね。

現在の「pin money」の使い方をみてみましょう。

It’s just pin money, but buy yourself some sweets.
ちょっとした小遣いだけど、あめを買ってきてね。

Grandma gives the kids some pin money when she visits.
おばあちゃんは遊びに来ると、子供たちにお小遣いをあげる。

著者のLukeについてのページはこちらです。 著書に「カジュアル系英語のトリセツ」があります。

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Lukeについて

こんにちは、筆者のLuke Tunnicliffeです。僕はアメリカとイギリスのハーフで、現在東京で翻訳の仕事をしています。生まれてから13年間をイギリスで過ごし、アメリカに越して11年間生活をした後日本に来ました。イギリス、アメリカ、日本で経験した様々なことをこのサイトに生かし、皆さんにお届けしたいと思っています。日本人の人柄と和食、そして日本語が好きなのでまだまだ日本にいるつもりです!皆さんこれからもよろしくお願いします。 新着記事を読みたい方は、ぜひ英語 with Lukeをフォローして下さいね。

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コメント

  • Marina says:

    Interesting to know the historical background of pins.
    In your article. I didn’t know what is ラフ. よく映画や世界史の教科書で見るあの派手なえりは、単独でruffというんですね!えりと服が別々になっているとは。

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