南アフリカの英語の紹介 〜 微妙を意味するや、「ja-nee」良いを意味する「lekker」などのフレーズ

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!


今回、南アフリカ英語の特徴について紹介したいと思います。僕は南アフリカに行ったことはありませんが、東京に南アフリカ人の友達が居るので、出来るだけ正確な情報を教えられると思います。
アメリカ人が南アフリカ人の英語の発音を聞いた場合、その人がオーストラリア人かと思うことがあります。しかし、世慣れしている英語のネイティブは南アフリカ英語とオーストラリア英語の発音の違いが分かります。
南アフリカは多様性に富んだ国で、国民は英語だけではなく、アフリカーンス語やズールー語など様々な言語を話します。そのため、南アフリカ英語もこれらの言葉から強い影響を受けているのです。

アフリカーンス語はオランド語に似ていて、「yes」は「ja」で、「no」は「nee」です。これら二つの単語から出来たとても役に立ちそうな「ja-nee」というフレーズがあります。「ja-nee」は「yes」か「no」かはっきり答えたくない時に使います。

Do you like eating natto?
Ja-nee.
納豆食べるの好き?
どうだろう。

次は、「braai」という単語を紹介します。「braai」は南アフリカ風のバーベキューのことをいいます。皆で公園に集まり一緒に「braai」をし、楽しみます。
皆さんも美味しい「braai」を食べたら、「lekker」という単語を使いたくなるかもしれませんね。「lekker」は「nice」にニュアンスが似ています。

How did you like the braai?
It was really lekker!
バーベキューはどうだった?
めっちゃ美味しかった!

最後に、「now now」と「just now」というフレーズを紹介します。通常の英語では、「just now」は「ちょうど今」という意味になりますが、南アフリカ英語で「just now」と「now now」は数分から数時間まで幅広く使われています。

Hold on! I’ll be there now now.
ちょっと待ってて!すぐに行くよ。

I’ll see you just now.
またしばらくしたら会おうね。

アメリカ人やイギリス人は南アフリカの英語を使わないので、上記のようなフレーズを聞いたら混乱してしまいますね。

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    記事を書いたLukeについて

    英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。