「I Can’t Get No Satisfaction」の意味、なぜストーンズ はこんな変な英語の文法を使ったのでしょうか

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!

「I Can’t Get No Satisfaction」はローリングストーンズの一番有名な曲ですが、タイトルはどういう意味でしょうか。「I can’t get no satisfaction.」はぜんぜん満足できないという意味になります。バンドはフロリダ州のホテルの部屋に閉じ込められた時に、この曲を書きました。どんな「satisfaction」かというと、主に性的な満足だと思いますが、実際この曲は様々な解釈があるのです。

なぜここには二重否定があるのでしょうか。正しい英語は、「I can’t get any satisfaction.」です。でも、ネイティブはよくスラングとして正しくない英語を使うのです。「any」の変わりに「no」を使うと、より表現力が高くなると思います。「本当に全く満足が出来ないよ」という感じでしょう。
https://youtu.be/3a7cHPy04s8
ストーンズが曲の名前を「I Can’t Get Any Satisfaction.」にしたら、この曲は有名にならなかった可能性もあるでしょう。
皆さん、たまにネイティブと英語を話している時には、「I can’t get no satisfaction.」というようなわざと正しくない文法を使うと、逆に自分の英語の堪能であるとを示すことになるでしょう。

3 件のコメント

  • My friend just sang this song when we went to karaoke the other day and I was just thinking about that “no” part wondering why it comes after “can’t”. すっきりしました! Thank you.
    I’m surprised that if they use “any” in this song then it might not have became a huge hit.

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    記事を書いたLukeについて

    英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。