emoの意味と使い方 (ネイティブのスラング辞典と英語発音辞典)

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!

「emo」は音楽のジャンルの一つで、「emotive hardcore」の略語です。エモの音楽はロックやパンクに似ていますが、歌詞は青春時代や若者の複雑な感情や苦悩を表します。エモと関係がある有名なバンドは「My Chemical Romance」や「Greenday」や「Weezer」などです。

現在、「emo」というスラングは人のファッションや性格を示します。この使い方はエモが好きな人のイメージから来ました。
では、「emo」といわれる人達はどういったイメージなのでしょうか。例えば、ネイティブは「He is kind of emo.」というフレーズを使うと、少々女女しく感情的で暗い男性を説明します。
そして「He dresses kind of emo.」と言うと、マフラーを巻き、ぴったりとしたジーンズを履いて、髪が長かったり、ツンツンに立てたりしている男性を思い浮かべます。
「I am feeling kind of emo.」と言えば、暗く絶望的な気分だけど、その感情を少し楽しんでいるというようなイメージが適切だと思います。ちなみにこれらは「emo」の使い方を表す例文なので、エモ系な人やエモの音楽が好きな人が必ずしもこういった人物だという事ではありません。
(皆さんが英語の発音練習が出来るように、以下の文章を読み上げて、録音しました。録音したファイルは以下にあります。)

1. Why am I feeling so emo today?
わたしは今日どうしてこんなに気分が落ちてるんだろう?

2. People who wear black aren’t necessarily emo.
黒い服を着る人がかならずしもエモ系な訳ではないよ。

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    記事を書いたLukeについて

    英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。