「万歳」は英語でなんと言うでしょう? それと、「hooray」という英語の間投詞はどんな意味で、どう使うのでしょうか?

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!

hip hip hooray と 万歳
「hooray」という間投詞を耳にすると、僕は昔のイギリスの宴会を思い浮かべます。昔の上級階級のイギリス人はお酒を飲む前に、女王様の油絵に顔を向け、グラスを上げ、「hooray」と叫びました。「hooray」は「万歳」という意味になって、古風な言葉とはいえ、現在でも使われます。「hooray」にはいくつかのスペルと言い方があります。「hoorah」「hurrah」「hurray」も正しい綴りです。宴会以外、試合でも「hooray」をよく耳にします。イギリスがクリケットでオーストラリアに勝ち、ロンドンでパレードが行われた時、観衆の上げる数えきれないぐらいの「hooray」という叫び声を耳にしました。やはり、イギリス人にとっては、「hooray」という間投詞は喜びという感情と深く結びついている言葉です。

Hurray for the Queen!
女王陛下万歳!

Hurray for Andrew Strauss!
アンデル・ストラウス万歳!

僕は日本の宴会で、皆さんが拍手しながら、万歳を唱えるのを聞くたびに、「hip hip hooray」というイギリスの習慣を思い出します。イギリスでは、飲み会やパーティーで誰かに感謝の意味を表したい時に、皆で「hip hip hooray」と三回叫びます。この習慣は「three cheers」と呼ばれます。 例えば、「Jane Smith」という人に感謝の意を示したい時は、皆で立ちあがって、

Three cheers for Jane Smith!
ジェーンスミスに万歳三唱をしましょう!
Hip hip hooray!
Hip hip hooray!
Hip hip hooray!
万歳!
万歳!
万歳!

と叫びます。古い習慣ですが、 日本の万歳三唱と同様、英語圏のパーティーではまだ「hooray」を耳にします。
最後に、文中の「万歳」を英語で表現したい時の表現方法を述べたいと思います。「something to cheer about」というフレーズは結構役に立つと思います。

If it goes well it will be something to cheer about, won’ t it?
うまく行けば万歳ものだね。

Well at least that will be something to cheer about.
まあ、少なくてもそれは万歳ものだね。

3 件のコメント

  • ルークさん、万歳は hurrah (hur-rah)「ハー・ラー」というのかと思っていました。
    hooray というスペルは知りませんでした。この場合、発音は「フーレイ」となるのでしょうか?
    そういえば小学校の運動会で、「フレー、フレー、白組!」と自分達のグループを応援していたことを思い出しました。
    この「フレー、フレー」って、もしかしたらイギリス英語の fooray から来ているのかも知れませんね?
    この場合の「フレー、フレー、白組」は、「万歳」ではなくて、「がんばれ、がんばれ、白組」という意味ですが。

    • Hi Kai,
      Sorry for the very late reply. Yes, I think that is exactly right. I didn’t know that children said that in Japan, but must be where it came from. Thank you for the very interesting comment!

  • You are right Dan…I just kinda figured that carp feeding on the surface was self exyalnatorp. That is hard to miss! That is hands down my favorite way to carp fish! Wish i happened here more often.

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    記事を書いたLukeについて

    英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。