drink like a fishはどういう意味でしょうか? ー 魚が入った英語のフレーズ

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!

英語には、日本語と同様に、魚を使った言い回しがたくさんあります。今回、三つの表現を紹介したいと思います。

drink like a fish は「魚のように飲む」という意味ではない

英語圏のバーに行って You drink like a fish. と言われたら、意味は「あなたは金魚のようにパクパクと口を開けて飲んでいる」ではなく、「あなたはお酒をガンガン飲む」や「たくさんのお酒を飲む」になります。それで、「お酒好きですか?」と聞かれたら、Absolutely! I drink like a fish.というふうに答えたら、面白いでしょう。

My friend drank like a fish yesterday, and now he has a terrible hangover. How predictable!
友達は昨日飲み過ぎて、今ひどい二日酔いだ。当然の成り行きだね。

like a fish out of water

僕はイギリスの田舎で育てられたので、アメリカの都会に引っ越した時には、I felt like a fish out of water.という気分でした。馴染みがない暮らしを始める時には、like a fish out of waterというフレーズがピッタリです。魚は水の中の生き物なので、陸に上がったら、困るでしょう。このような場合、日本語では「場違いな」や「勝手が違う」と言うでしょう。知らない人が多いパーティーに行く時には、feel like a fish out of waterというフレーズが役に立つでしょう。

When country people move to the city, they sometimes feel like a fish out of water.
田舎の人は、都会に引っ越したら、時々場違いな気分になります。

bigger fish to fry

bigger fish to fry は「もっと大事なことがある」という意味になります。 このくだけたフレーズは more important things to do という英語に似ています。 小さな魚には骨がたくさんあり、食べられる部分があまりないので、焼いて食べるのは面倒くさいでしょう。大きな魚を焼いて食べた方が楽ですね。このフレーズはよくアメリカの職場で耳にします。例えば、重要じゃない仕事をするより、自分が得をする仕事に集中する時に使います。

Let’s not sweat the small stuff. We’ve got bigger fish to fry.
細かいことについて考えないで。大事なことに集中しよう。

★「 小さいことを気にかける」を意味するsweat the small stuffというアメリカ英語のフレーズもよく使われています。
★ bigger fish to fryの代わりに、other fish to fryとも言えます。意味は同じです。

stop fishing

stop fishingというフレーズについての記事もあります。このフレーズは使えますか?

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    記事を書いたLukeについて

    英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。