「Aussies vs. Poms」イギリスとオーストラリアの競争を示す英単語

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!

Poms and Aussies
通常、オーストラリア人は「australians」と呼ばれていますが、イギリス人はよくオーストラリア人に「aussie」というあだ名を付けます。
一方で、イギリス人は「the English」と呼ばれていますが、オーストラリア人はイギリスに「poms」とか「pommy」というあだ名を付けます。それはなぜでしょうか?

イギリス人とオーストラリア人は、英連邦で、歴史を共有しています。しかし、これらの同盟国は、スポーツにおいては、強力なライバルです。特に、クリケットやラグビーの試合において、この対抗意識激しくなります。オーストラリアの友達がこの間僕に言ったのは、
(皆さんが英語の発音練習が出来るように、例文を読み上げて、録音しました。録音したファイルは以下にあります。)

 

1. For me, there is nothing worse in life than losing to a pom!
何よりも、イギリス人に負けるのは嫌いだ!

この例文は冗談ですが、これらの国の競争の激しさを示すでしょう。クリケットの試合の後など、以下のようにからかいあっているのをよく耳にします。

2. You pommy bastards will never win a cricket match.
お前たちイギリス人は絶対にクリケットに勝てないぞ。

3. I wish you bloody aussies would keep your mouths shut!
お前たちオーストラリア人は黙ってほしいな。

イギリス人にとって大変残念なことに、イギリスの人口はオーストラリアの2倍なのに、スポーツの試合では大抵オーストラリアが勝ちます。「pom」と「aussie」という言葉は少し無礼ですが、多くの場合、冗談っぽく使われて、友達の間でよく使われている表現です。そうは言っても、これらの言葉は気をつけて使ったほうがいいでしょう。
「aussie」は単に「Australian」の略語ですが、「pom」には面白い語源があります。「pom」はザクロという果物を意味する「pomegranate」から来ています。では、なぜイギリス人は赤い果物であるザクロで呼ばれているのでしょうか?
それには二つの説があります。その一つは、白人のイギリス人はオーストラリアに行くと、強い太陽の光で日焼けして、肌がザクロのように真っ赤になるからです。また、「pomegranate」は移民を意味する「immigrant」と韻を踏んでいるので、「pomegranate」は「immigrant」を意味する俗語をして使われていました。
Pomやpommyを使った面白いオーストラリアのスラングの例
オーストラリア人はイギリス人がシャワーを浴びない事に対する偏見から、以下の面白い表現があります。

4. pommy shower

シャワーを浴びずにデオドラントだけを使う
「イギリス人は1カ月に1回しか風呂に入らないからタオルがいつも乾いているのです。」

5. as dry as a pommy’s towel
非常に乾燥する

「イギリス人は1カ月に1回しか風呂に入らないからタオルがいつも乾いているのです。」
*英語の押韻俗語の説明を読みたい方は、この記事を読んで下さい。
https://www.eigowithluke.com/2010/12/cockney/

3 件のコメント

  • 私は今オーストラリアにワーキングホリデーで来ています!
    Aussyって言葉を結構聞くけど、こんな意味があったとは!!!おもしろいです 🙂
    aussyはこの言葉気にってるみたいに感じられますが、私、日本人が使うのは失礼なこともありますか???

  • Awesome, I love this topic. It reminds me of the time in Australia, especially I like the example 2 and 3, Aussie guys or even ladies, use the word “bastard” in a sentence frequently, and English people say “bloody” and “keep your mouth shut” with their english accent! Haha, that’s hilarious, mate!!!

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    記事を書いたLukeについて

    英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。