freelanceの語源 – フリーランスで働く人は中世時代の騎士にどういう関係があるでしょうか?

freelancerの意味と使い方
Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!

現在、日本語でも欧米でも、freelance「フリーランス」として働いている人は大幅に増加しています。しかし、freelanceという単語は「無料」を意味するfreeと「槍」を意味するlance の熟語です。フリーランスで働く人はお金のために働き、槍を全く使わないので、freelanceという単語はとても不思議な単語にみえるでしょう。実際、freelanceの語源は中世時代のイギリスです。

中世時代のfreelance

中世時代のイギリスにはフューダリズム「封建制度」がありました。貴族は君主に忠誠を誓い、騎士は貴族に忠誠を誓いました。しかし、freelanceという貴族に属しない騎士もいました。これらの騎士はlanceという槍を装備しました。freeという単語には色々な意味があり、freelanceのfreeは「無償」ではなく、「自由」という意味です。freelanceは貴族に忠誠を誓っていないからです。むしろ、お金のために戦っていました。大きな戦争があったときには忠誠を誓った兵士だけは足りなかったので、貴族や君主がこれらのfreelanceを雇いました。freelanceは馬に乗る高級な傭兵というふうに考えてよいでしょう。
free lance knights

freelanceという単語の誕生

freelanceは中世時代の兵士でしたが、freelanceという単語は中世時代が終わってから使われるようになりました。19世紀のイギリスでは、中世時代やアーサー王伝説を舞台にする小説はとても人気で、このような小説を書いたもっとも有名な小説家はSir Walter Scott「ウォルター・スコット」でした。ScottはIvanhoe「アイヴァンホー」という小説で、freelanceを使っていました。

Sir Walter Scott

Sir Walter Scott

I offered Richard the service of my Free Lances, and he refused them.

19世紀後半から、freelanceは自由の騎士だけではなく、会社に勤めていない作家や政党と繋がっていない政治家に対して使うようになりました。

freelanceの用途の変化

19世紀にfreelanceは2つの単語として綴りましたが、20世紀の前半から、ハイフンがあるfree-lanceが使われるようになり、後半から1つの単語のfreelanceになりました。現在、freelanceは動詞、形容詞、副詞として使われ、フリーランスとして働く人はfreelanceにrを付け、freelancerと言います。
freelanceの変化

動詞の使い方

I freelance as a writer.
私はフリーランスとしてライターの仕事をしています。

名詞の使い方

I am a freelancer.
私はフリーランスです。

通常、rをつけて、freelancerと言いますね。

形容詞の使い方

I am a freelance writer.
私はフリーランスのライターです。

副詞の使い方

I write freelance.
フリーランスで文を書いています。

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記事を書いたLukeについて

英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。