洋楽、詩、英語のスラングでよく見かけるsynecdoche「提喩」はどう使われているでしょうか?

英語の提喩
Luke
こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。日本語で英語を説明することが趣味です。

今回、synecdocheという比喩的表現について説明したいです。synecdocheは英語の音楽、詩、スラングなどでよく見かけるので、synecdocheを特定できるようになったら、役に立つと思います。まず、baby blueというフレーズを見てみましょう。

baby blueとblue eyes

昔のアメリカの音楽ではbaby blueというフレーズはよく使われています。baby blueは「明るい青色」という意味です、通常、このフレーズは青い目がある人に対して使います。

She has beautiful baby-blue eyes.
彼女は美しい青い目があります。

しかし、英語の曲では、baby-blue eyesはbaby bluesとしてよく略されているので、下の文章は上の文章と同じ意味になります。

She has beautiful baby blues.
彼女は美しい青い目があります。

このようなフレーズは提喩を意味するsynecdocheです。synecdocheは全体で部分を表す比喩です。上記の例文では、目の色だけで相手の目を表現しています。このような、synecdocheは英語の歌や詩でよく見かけます。

Hey there, blue eyes.

上の文章もsynecdocheの例です。この場合、人の全体を目だけで表しています。つまり、blue eyesは目が青い人の呼びかけですので、blue eyesは「あなた」という意味になります。

Hey, blue eyes!
おい、あなた!

日常会話のsynecdoche

このような英語は少し失礼ですが、昔の映画などでよく耳にします。日常会話でもsynecdocheが使われています。英語のネイティブは思わずに毎日使っています。例えば、国際のスポーツについて話すときに、スポーツのチームではなく、国の名前を使うでしょう。例えば、イギリスはサッカーの試合で優勝場合、以下の文章が使えます。

The England national football team won 3-0.

しかし、この文章は少しくどい印象を与えるので、日常会話では、

England won 3-0.

の方が使われています。精密に考えると、Englandはただの国なので、サッカーと全く関係がないです。EnglandはEngland national football teamを表すsynecdocheです。このようなsynecdocheはblue eyesと反対で、一部分を全体で表す比喩です。

synecdocheのスラング

英語のスラングもよくsynecdocheから由来します。

Check out my new wheels.

この英語は文字通り「私の新しい車輪を見て!」という意味になります。しかし、意味は「私の新しい車を見て!」です。wheelsは車を意味するスラングですが、wheelsは車の全体を表すsynecdocheです。他のsynecdocheのスラングがあります。

ブランドのsynecdocheのスラング

Kleenex = tissues
Hoover = vacuum cleaner
一番有名なティッシュのブランドはKleenexなので、Kleenexはティッシュを意味するスラングになります。
掃除機の一番有名なブランドは昔Hooverだったので、Hooverは掃除機を意味するスラングになります。現在、Dysonの方が有名なのに、イギリスでは掃除機はまだHooverと呼ばれています。

材料のsynecdocheのスラング

plastic = credit card
ivories = piano keys
クレジットカードはプラスチックで作られているので、plasticはクレジットカードのスラングです。
ピアノの鍵盤は昔象牙で作られていたので、ivoriesというスラングがあります。

一部分で全体を表すsynecdocheのスラング

suit = businessman/businesswoman
boots = soldiers
glasses = spectacles
ビジネスマンはよくスーツを着るのでbusinesswomanやbusinessmanはsuitというスラングになります。
兵士はよくブーツを履くので、soldiersはbootsとたまに呼ばれています。通常、複数形だけを使います。
メガネにグラスがあるので、spectaclesはよくglassesと呼ばれています。現在、これは通常の英語になりました。

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    記事を書いたLukeについて

    英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。