madの意味と使い方 ー 国によって意味が異なるスラング

Luke
こんにちは、イギリス生まれ、東京在住英語教師と作家のLukeです。

今回は、mad というスラングを紹介します。mad は日常会話でよく使われている基本的なスラングですが、国によって意味や使い方が異なるので注意が必要です。まず、スラングとしての mad の3つの使い方を見てみましょう。

気が狂うを意味するmad

 
イギリス人はよく「頭がおかしい」の意味で mad を使います。しかしアメリカ人はこのような場合、 mad よりも crazy を多く使うでしょう。元々 mad は精神疾患を表す単語でしたが、現在の英語で精神疾患の人に対して mad は使いません。もしかすると日本語の「頭がおかしい」は mad や crazy より深刻な状態を表す場合もあるかと思いますが、 mad というスラングではそうではありません。

I think I’m going mad.
俺は気が狂いそうだ。

You must be mad.
お前頭おかしいな。

怒るを意味するmad

アメリカ人は普段 mad を angry と同じ意味で使います。

When I broke that window, my dad got really mad at me.
私があの窓を壊したら、お父さんがめっちゃキレたんだよ。

大好きを意味するmad

この「大好き」の意味での mad は、英語圏の国全てで使われています。

I’m mad about you.
あなたのことが大好きだよ。

I’m mad about football.
俺はサッカーに超ハマっている。

アメリカ人が「気が狂う」の意味で mad を使い、イギリス人が「怒っている」の意味で mad を使うこともありますが、以下のような英語の場合はアメリカ人かイギリス人かによって理解の仕方が異なることでしょう。

Don’t make me mad!
アメリカ人:俺に怒らせるな!
イギリス人:俺の頭を狂わせんな!

mad とよく組み合わせる単語

最後に、どのような単語を mad とよく組み合わせて使うかを説明します。
まず、よく耳にするのが like mad というスラングのフレーズです。これは副詞として使います。

動詞 + like + mad 

I studied like mad for that test.
あの試験のためにめちゃくちゃ勉強したよ。

I ran like mad for the bus.
バスに乗るために猛スピードで走った。

go + mad
mad はよく go とも組み合わせて使いますが、これは go crazy, go insane と同じ意味になります。

I must be going mad.
私は徐々に頭が変になっているはずだ。

the mad hatterとは?

ちなみに、「ふしぎの国のアリス」のいかれ帽子屋は英語で the mad hatter です。昔 hatter(帽子屋)の仕事をしている人は帽子を磨くために水銀を使い、その水銀のせいで頭がおかしくなったとも言われています。

ABOUT LUKEこの記事をかいた人

こんにちは、筆者のLuke Tunnicliffeです。母はアメリカ人、父はイギリス人。イギリスのコーンウォール州生まれ、13歳のとき、アメリカのノースカロライナ州へ。大学卒業した後はワシントンD.C.で雑誌編集者・記者の仕事を経験。その後、新潟県の中学校で英語教師を2年間。現在、東京に在住。著書に『イギリスのスラング、アメリカのスラング』(研究者)、『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『「とりあえず」は英語でなんと言う?』 (大和書房)、『「さすが!」は英語でなんと言う?』、「カジュアル系」英語のトリセツ」(アルク)があります。NHK基礎英語1の「4コマでニュアンスを学ぶ基本英単語」、婦人公論の「ティーテイムEnglish」 の連載もあります。 イギリス、アメリカ、日本で経験した様々なことをこのサイトに生かし、皆さんにお届けしたいと思っています。 皆さん、これからもよろしくお願いします。新着記事を読みたい方は、ぜひ英語 with Lukeをフォローして下さいね。

11 件のコメント

  • 日本語にもまさに、昔は精神疾患を意味して、現在はスラングになっている言葉に、
    “きちがい”(Kichigai)という言葉があります。
    (It’s Japanese F-WORD)

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