侍、芸者、忍者は英語でいつ頃使われるようになったのでしょう。この3つの単語の歴史を見てみると、日本と英語圏の国の関係を紐解くヒントになると思います。

  

青い線:samurai
赤い線: geisha
緑線:ninja

侍、芸者、忍者という単語は英語でいつ頃使われるようになったでしょうか。今回、Google Ngramのデータで、英語でsamurai、 ninja、geishaという単語が1850年から2010年までの間にどれぐらい使われているかを分析してみたいと思います。データを見る前は、英語で一番よく使われているのはninjaだろうと思いました。ハロウィンに忍者の仮装をするアメリカ人が沢山いるからです。

しかし、データを見ると、samurai のほうがninjaより数倍多く使われています。考えてみると、僕は子供の頃、samuraiという単語は知っていましたが、ninjaはあまり知りませんでした。このグラフを見ると、突然1905年に英語圏の国ではsamuraiがよく使われるようになったことがわかりますが、それはなぜなのでしょうか。最初、僕は見当がつきませんでしたが、、1905年とsamuraiをググってみたら、「Russo-Japanese War―日露戦争」がよく出てきました。その時に、イギリスやアメリカは初めて日本の軍事力を認識しました。この戦争は20世紀の最初の大きな戦争で、毎日英語圏の新聞でも報道されました。ジンギス・カン以来、ヨッローパの国はアジアの国に戦争で負けたことがなかったので、日本が勝った理由は武士道に基づいているのではないかという説が出てきました。

では、なぜgeishaは英語で使われるようになったのでしょうか。1890年からgeishaがよく使われるようになりました。グーグルで調べてみましたが、なかなかいい理由が見つかりませんでした。プッチーニの蝶々夫人「Madame Butterfly」という日本についてのオペラがその時期に出てきたので、geishaの人気に関係があったのかもしれません。また、ギルバート・アンド・サリヴァンが書いた「Mikado」についてのオペラもその時期に大ヒットでしたので、当時の英語圏の国には日本の文化が大きな影響を及ぼしたようです。geishaのピークは1960年でした。このことは、「My Geisha」というアメリカの映画に関係があったのかもしれません。

グラフを見ると、英語ではninjaはわりと新しい言葉ですね。「ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ」というアニメが人気になったので、その頃からninjaという単語が英語でよく使われるようになったのでしょう。

今回の記事は僕の推測です。皆さん、他にご意見があれば、ぜひ教えてください。

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こんにちは、筆者のLuke Tunnicliffeです。僕はアメリカとイギリスのハーフで、現在東京で翻訳の仕事をしています。生まれてから13年間をイギリスで過ごし、アメリカに越して11年間生活をした後日本に来ました。イギリス、アメリカ、日本で経験した様々なことをこのサイトに生かし、皆さんにお届けしたいと思っています。日本人の人柄と和食、そして日本語が好きなのでまだまだ日本にいるつもりです!皆さんこれからもよろしくお願いします。 新着記事を読みたい方は、ぜひ英語 with Lukeをフォローして下さいね。

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コメント

  • 通りすがり says:

    面白いですね。1900年代初頭にsamuraiが急に認知されたのは、新渡戸稲造の『武士道』Bushido: The Soul of Japanが出版されたからでは?と思いました。

  • u says:

    興味深いです。外国の視点から日本がどんな風に見られてきたのか、というのはなかなか知りえません。ninjaがごく最近の言葉であるというのは意外でした。他にも似たような言葉でronin(浪人)やbushi(武士)などが海外でも知られているかと思いますがこれらが伝播した経緯を調べるのも面白そうです。

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