「bad apple」というフレーズの意味と使い方

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!

By rageforst æsthir
「a bad apple」というフレーズの意味はなんでしょうか? 「a bad apple」は腐ったリンゴという意味になりますが、 グループの中に、悪い人がいるという意味で使われます。例えば、ネイティブはたまに以下のようなフレーズを使います。

There are always a few bad apples in a group.
あるグループの中には、数人の悪人がいつもいる。

つまり、大きいグループの人数が多いと、悪い人がいるのは当たり前、という意味です。この諺は多くの場合、言い訳として使われます。例えば、

There are always a few bad apples among American companies.
アメリカの会社の中には、いつも数件は不正をする会社があるよ。

つまり、一つや二つの不正な会社があるのは、あまり問題ない、ということです。
実は、「bad apple」は 反対の意味でも使うことが出来るのです。一つの腐ったリンゴがあれば、他のリンゴもすぐに腐るという意味もあります。

A few bad apples are all you need for a class to become chaotic.
数人のよくない生徒がいると、授業は大混乱する。

つまり、数人のよくない生徒がいるのは、大きな問題です。
上の例文を見ると、多くの場合、「bad apple」は「a few」と一緒に使います。

1 個のコメント

  • 金八先生はドラマの中でこれを「腐ったみかん」で表現してます!
    金八先生、ご存知ですか?
    いつもためになるお話、有難うございます。
    これからも楽しみにしていますね。

  • コメントをどうぞ

    記事を書いたLukeについて

    英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。