サマータイムは英語で何という? ー 和製英語の罠

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!

今日は、皆さんも一度は耳にしたことがある「サマータイム」についてです。アメリカやカナダやヨーロッパの各国など、国の中でも一部の地域(例えばアメリカではアリゾナ州)は実施していないこともありますが、他にもいくつかの国はサマータイムを実施しています。サマータイムは、太陽の出ている時間帯を有効活用することを目的として、日の出時刻が早まる主に3月~11月の間、時計の針を1時間進めます。お気付きの方もいると思いますが、サマータイムを実施している地域の多くは、1年の半分以上をサマータイムで過ごしています。

アメリカ英語とイギリス英語のサマータイム

アメリカで、サマータイムは daylight savings time といいます。これは、daylight「太陽の光 」を savings「有効に活用」する time「時間制度」という意味です。sをつけずにdaylight saving timeとも言います。イギリスでは、British Summer Timeというのが一般的です。もし It’s summer time. というと、「今は夏だよ。」と伝えてしまうことになるので注意して下さい。

Spring forward, fall backward.

サマータイムが始まる時や終わる時、パソコンなどの時計は自動的に変わりますが、電波時計でない普通の時計は針を回さないといけません。それなので、

Spring forward, fall backward.
春に進めて秋に戻す。

という有名な言い回しがあります。
サマータイムが始まる時:

Let’s put the clocks forward.
時計を進めましょう。

We’ve lost an hour today.
今日は1時間損したね。

Let’s put the clocks back.
時計を戻しましょう。

We’ve gained an hour today.
今日は1時間得したね。

6 件のコメント

  • Lukeさんは個人的にはサマータイムの制度についてはどう思いますか?
    日本でも少しの期間だけ(1948年から51年)夏時間が導入されていた経緯があります。
    “Let’s put the clocks forward”という経験をしたことがない人にとっては、サマータイムはどんなメリットがあるんだろうと思います。

    • UK、特にスコットランドは日本より北なので、冬になると子供が家に帰る時に暗くなってしまいます。それなので、UKにはDSTが必要ですが、日本には必要がないかもしれませんね。

  • 初めまして。Now I’m trying to send message to famous star on Facebook. i’m starving for youは変な英語ですか? Sorry to trouble you, but please teach me.

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    記事を書いたLukeについて

    英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。