酔った時に使える英語

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!

今年も忘年会シーズンが訪れましたね。街に酔っている人が増えるので、知らない人と話すのが好きな僕にとってとても面白いのがこの時期です。


今日はそれにちなんで、「酔う」を意味する英語を紹介したいと思います。
get drunk は酔う過程を表します。例えば、少し酔ってきた場合、

I think I am getting a bit drunk.
僕は少し酔っ払ってきてると思う。

と言うことが出来ます。

Don’t get drunk!
酔っ払わないで!

drunk は酔っている状態を表します。

I am drunk!
酔っ払った!

I am drunk for the third time this week!
私今週酔ったの3回目~!

日本語では、よく上記のように過去形で言いますが、英語で過去形を使うと、酔っ払ったけどシラフに戻った、酔いが覚めた、という意味になります。

I got drunk, but now I’m sober.
酔っ払ったけど、今はシラフだよ。

sober は「シラフ」という意味ですが、酔っているイギリス人がよく使っています。

I’m not drunk. I’m completely sober!
俺酔ってねーよ。完全にシラフ!

他にも酔った状態を表す英語のスラングは沢山あります。よく耳にするのは、pissed、 hammered、 shit faced、 trashed、 plastered、 sloshed です。これらのスラングはほぼ同じニュアンスで、酔っ払ったというより泥酔した状態を表します。

I am so pissed right now! I don’t think that I can walk straight.
今ヤバいくらい酔っ払ってる!真っ直ぐ歩けないかもしんない。

そして、コックニー英語のスラングでは、Brahms and Lisztは「酔った」という意味になります。Brahms も Liszt も有名な作曲家なのですが、Brahms and Liszt の Liszt は pissed と同じ響きなので、pissed の変わりにBrahms and Liszt を使って「酔った」を表すのです。このスラングは面白いですが少し覚え辛いので、実際僕が酔っている時にこのスラングを使うことはないでしょう。
もし、少しだけ酔っている場合は、tipsy という英語が使えます。

I’m feeling a little tipsy. It must have been the gin and tonic I had this afternoon.
私ほろ酔いだよ。午後飲んだジントニックのせいだね

inebriated という動詞もありますが、ラテン語に由来していて、drunk よりもフォーマルな英語なので、日常会話ではあまり使いません。

Several of the men who were arrested were inebriated.
逮捕された男性の中の何名かは酩酊していた。

それではお酒が好きな人も飲まない人も、忘年会を楽しんで下さいね!

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記事を書いたLukeについて

英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。