「as well as」、「together with」を使う時の動詞は、単数形か複数形どちらを使うのでしょうか

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!

cat and dog2
先日、知人に興味深い質問をされました。それは、「as well as」や「together with」を使う時には、動詞は単数形か複数形どちらになるのか?というものでした。
英語の動詞は、主語に合わせないといけません。例えば、主語が単数形の場合、「My dog likes to swim.」のように動詞も単数形になります。そして、主語が複数形の場合は、「My dogs like to swim.」のように動詞は複数形になります。

しかし、主語が2つの単数形ならば、どうすれば良いのでしょうか。これは少し難しいです。
「and」を使う場合は、動詞は複数形になります。

My dog and cat like to swim.
僕の犬と猫は泳ぐのが好きだ。

My brother and sister are very noisy.
兄と姉はとてもうるさい。

「and」は英語の接続詞の1つですが、他にも接続詞は色々あります。例えば、「as well as」、「in addition to」、「together with」などです。これらの接続詞と2つの単数形の名詞を一緒に使う場合は、「and」とは異なり、単数形の動詞を使います。なぜなら、「as well as」に続く名詞は主語と似ている働きをしますが、正式な主語ではないのです。先ほどの例文を、今回は「as well as」を使って書きます。

My dog, as well as my cat, likes to swim.
僕の犬、そして僕の猫は泳ぐのが好きだ。

My brother, as well as my sister, is noisy.
兄、そして姉はとてもうるさい。

上記の文章では、兄と姉、共にうるさいのですが、動詞は単数形になります。このように、「in addition to」、「together with」、「as well as」を使う時には、最初の主語が単数形かどうかをきちんとチェックして動詞の形を決めましょう。

My brothers, in addition to my sister, are famous basketball players.
姉だけではなく、兄達も有名なバスケットボール選手だ。

My brother, in addition to my sister, is a famous basketball player.
姉だけではなく、兄も有名なバスケットボール選手だ。

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    記事を書いたLukeについて

    英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。