don’t vs. won’tの違いとは ー I don’t go to Japan. と I won’t go to Japan.のニュアンスはどのように異なるでしょう。

Luke
こんにちは、イギリス生まれ、東京在住英語教師と作家のLukeです。日本語で英語を説明する趣味です。

don’t と won’t を混同してしまう日本人は割と多くいます。まず、don’t とwon’t がどのような単語なのかを考えてみましょう。don’t は do + not を略した単語ですね。

I do not play sports. = I don’t play sports.
私はスポーツをしない。

一方、won’t は will + not を略した単語ですね。

I will not drink tomorrow. = I won’t drink tomorrow.
明日はお酒を飲まない。



突然ですが、won’t は変な単語だと考えたことのある方はいませんか? will + not を組み合わせるならば、willn’t のような単語の方が自然でしょう。won’t はとても古くからある単語で、実は、woll + not で出来ています。数百年前、will を意味する woll という単語が一般的に使われていました。現在 woll を使っているネイティブはいませんが、won’t はまだ一般的に使われていますね。

don’tとwon’tの違い

では、don’t と won’t の違いを説明します。文法の話をするよりも、具体的な例を見た方が分かりやすいでしょう。
たとえば、友人と図書館に行き、話しかけたら、

They don’t let you talk in this library.

と友人に言われたとしましょう。意味は、「この図書館では話しちゃダメだよ。」です。ここでの don’t のニュアンスは一般的な話や規則を表すことです。
上記の例文を見る限りでは、なぜ友人がこの図書館が私語禁止だと知っているのかは不明です。もしかすると、私語禁止という張り紙などがあってそれを見たのかもしれませんし、理由は分かりませんが、「話しちゃいけません」は規則というニュアンスです。
もし、友人が this library ではなく、the library と言ったら、ニュアンスは「通常、図書館では話しちゃいけないよ」になります。
次は、won’t を見てみましょう。

They won’t let you talk in this library.

上記の意味は先ほどの例文とほぼ同じで、「この図書館では、話しちゃダメだよ。」です。しかし、ニュアンスが異なります。この英語には、図書館で働いている人は私達(図書館利用者)に対して、話して欲しくないという意志があります。
もし誰かが話をしたら、働いている人は「静かにして下さい」と注意するでしょう。これも規則かもしれませんが、won’t を使うと、働いている人の意志を表します。
この例で考えると、won’t は人の意志を表す単語でdon’t は意志とは関係なく、一般的な話や規則を表す単語です。
それでは、次の例を見てみましょう。

She won’t go to Australia.

She doesn’t go to Australia.

です。
★ doesn’t は does と not の略したもので、don’t と同じ意味になりますが、単数の第三者の he と she などと一緒に使います。
She won’t go to Australia.も She doesn’t go to Australia. も「彼女はオーストラリアに行きません。」という意味になります。しかし、行かない理由が異なります。She won’t go to Australia. は「彼女はオーストラリアに行きたくないので、行きません。」というニュアンスになります。飛行機が嫌いだからかもしれませんし、オーストラリアの蛇とクモが怖いからかもしれませんし、とにかく彼女は行きたくないという意志があります。
一方、She doesn’t go to Australia. の場合、彼女自身がオーストラリアに行きたいかどうかという意志は分かりません。彼女がオーストリアに行かないという情報だけがあります。
やはり、doesn’t とdon’tはよりシンプルな言い方で、 規則や事実を表します。 won’t を使うと誰かの意志を表すことが出来るので、より繊細なニュアンスがあります。

2 件のコメント

  • “will”の「意思」という意味から来る違いですね。
    てっきりdon’tは(仕事でもなんでも)恒常的に行っていない、won’tは将来的に行こうと思わないということかと思ってました。

  • 毎回読ませて頂いています!微妙なニュアンスをここまで丁寧に表現してくれるサイトはないと思います!もちろんLukeさんの本も三冊購入しました!

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    ABOUTこの記事をかいた人

    こんにちは、筆者のLuke Tunnicliffeです。母はアメリカ人、父はイギリス人。イギリスのコーンウォール州生まれ、13歳のとき、アメリカのノースカロライナ州へ。大学卒業した後はワシントンD.C.で雑誌編集者・記者の仕事を経験。その後、新潟県の中学校で英語教師を2年間。現在、東京に在住。著書に『イギリスのスラング、アメリカのスラング』(研究者)、『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『「とりあえず」は英語でなんと言う?』 (大和書房)、『「さすが!」は英語でなんと言う?』、「カジュアル系」英語のトリセツ」(アルク)があります。NHK基礎英語1の「4コマでニュアンスを学ぶ基本英単語」、婦人公論の「ティーテイムEnglish」 の連載もあります。 イギリス、アメリカ、日本で経験した様々なことをこのサイトに生かし、皆さんにお届けしたいと思っています。 皆さん、これからもよろしくお願いします。新着記事を読みたい方は、ぜひ英語 with Lukeをフォローして下さいね。