fantasticの意味とは 現在の使い方と従来の使い方

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!


「fantastic」は「素晴らしい」を意味する形容詞で、何かを褒める時によく使います。この使い方は「wonderful」や「brilliant」という英単語に似ているでしょう。

That’s fantastic!
それは素晴らしいね!

I had an absolutely fantastic day today.
今日は本当に最高な日を過ごした。

しかし、元々「fantastic」は「架空」を意味する「phantasticus」に由来しているので、「奇妙な」や「現実離れしている」という意味にもなります。特に、想像上の事柄について話している時にこの意味での「fantastic」を使います。

There are several fantastic creatures in the story, such as centaurs and unicorns.
この話にはユニコーンやケンタウロスなど、架空の動物が数頭登場します。

上記の例文を見ると「fantastic」の語源が分かりますね。現在は、上記の例文のような使い方はほとんどされていなく、「素晴らしい」を意味する「fantastic」の方が確実に使われています。しかし、後者の「fantastic」にも、実は従来の意味がまだ微妙に残っています。つまり、「fantastic」は「素晴らしい」だけではなく、「不思議な程素晴らしい」というニュアンスが含まれているのです。なので、従来の「fantastic」の意味によって現在の「fantastic」のニュアンスをより把握できるでしょう。

Wow, that was the most fantastic cup of coffee I have ever had!
おぉ、これほどまでに美味しいコーヒーは生まれてこの方飲んだことがない!

上記の例文には「このコーヒーは不思議なくらい美味しい」というニュアンスが含まれています。
イギリス人もアメリカ人も「fantastic」を使いますが、どちらかというとイギリス人の方が使うでしょう。

3 件のコメント

  • いつも勉強させてもらってます。これからも今生きる英語を教えてくれるとうれしいです。これからもよろしくお願いします

  • 質問なのですが、このような形容詞は、場合によって皮肉にも使えますか?
    例えば、”Geez, I just dropped my iPhone into the toilet. FANTASTIC.” みたいな感じだとどうでしょうか。

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    記事を書いたLukeについて

    英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。