cornyの意味とは? このスラングはトウモロコシと何か関係があるのでしょうか?

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!

cornyは何百年も前から使われている形容詞で、「トウモロコシっぽい」や「トウモロコシと関係がある」という意味です。しかし、1930年代からスラングとして使われるようになりました。最初はジャズ・ミュージシャンが使っていて、ジャズの演奏スタイルが流行遅れのときに「This style is corny.」などと言いました。cornyのイメージは田舎から都会にやって来たジャズ・ミュージシャンが演奏するスタイルでした。また、田舎に住んでいる人が好みそうなジャズのスタイルのことでもあります。

現在、cornyは「ダサい」や「陳腐な」という意味で使われており、よりフォーマルな英語で表すには、triteやhackneyedなどをお勧めします。また、cheesy という英語に近いです。
cornyは冗談、歌、映画を評してよく使います。

That’s such a corny song.
あんな歌は本当に古臭い。

冗談に対してcornyを使うと、ダサい冗談という意味になります。オヤジ・ギャグを英語に訳すと、corny jokeが良いでしょう。でもたまには、その陳腐さがかえって面白いcorny jokeもあるでしょう。

Oh man. That was such a corny joke!
ええ。寒い冗談だな!

ダサい映画に対しても、cornyはよく使われます。たとえば、わざとらしい映画、あまり新鮮味のない映画はよくcornyと呼ばれています。

I can’t believe you like Home Alone 2. It’s such a corny movie.
ホーム・アローン2が好きなんてありえない。だって、あんな映画は超ダサいもん。

日本人も田舎っぽいことを表すには、「芋っぽい」という農作物のフレーズを使うでしょう。しかし、アメリカの地方に行くと、最もよく見かける農作物はトウモロコシですが、日本の地方に行くと、芋をあまり見かけません。なぜ日本人は「米っぽい」というフレーズを使わないのでしょうか。

5 件のコメント

  • お米は昔はお給料や税金のかわりになっていた大切な作物です。作っても貧しい人々はなかなか口にすることが出来ませんでした。今でも酉の市の熊手や舞妓さんが髪に飾っているのを見たことがありませんか?
    英語とはかけ離れたことですが、日本への理解が深まってほしいと思いコメントを残します。
    米っぽいなどとお米をネガティブにとる文章は日本人からはこの先も出てこないでしょう。

  • 上の方も書かれていますが、米は税金代わりであったと同時に、神様に捧げる供物として大変重要な作物です。
    米、塩、水、酒、そして榊。神棚にお供えしますよね?
    また、天皇陛下がされる田植えの行事は、一年中祭祀でお忙しい陛下のお仕事の中でも大変重要な位置を占めています。
    毎年必ず、報道されています。歴代の陛下が必ず毎年行われているにも係わらず、です。
    http://www.sankei.com/life/news/150520/lif1505200026-n1.html
    それほど国の安寧の証明なのです。
    その後、収穫されたお米は新嘗祭(にいなめさい)で使われます。
    この新嘗祭というのは、一年間に行われる全ての祭祀の中で最も重要な祭祀といわれています。
    新嘗祭は11月ですが、陛下はこの時まで新米をお召しになりません。
    私たち一般の国民は、新米が出回ったらすぐに手に入れて食べちゃいますけどね。
    天皇陛下は祭祀に従われます。
    昭和天皇は御崩御(ごほうぎょ・お亡くなりになること。天皇陛下にだけ使われる特別な言葉)の直前にも稲作を心配していらしたそうです。
    稲作の出来具合、すなわち、我々国民の生活がちゃんとうまくいっているか、ということを侍従長(じじゅうちょう)にご確認されたそうです。
    それほど私たちにとってお米というのは神聖なものなのです。
    ある一定の年齢以上の方は、子供の頃、「お百姓さんが賢明に作ったお米だ。一粒残さず食べなさい。」といわれ、お米を研ぐときも一粒も無駄にせず研ぐよう、母親からいわれました。
    最近の親はいわないでしょうね、農業に対してあまり敬意を払わなくなったから。
    日本の文化に興味を持ってくださってありがとうございます!

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    記事を書いたLukeについて

    英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。