アメリカの都市のニックネーム

Luke
こんにちは、イギリス生まれ、東京在住英語教師と作家のLukeです。

前回、BeltwayというワシントンDCのニックネームについて書きましたが、今回は他のアメリカの都市のニックネームを紹介します。実はイギリスの都市のニックネームについても書きたかったのですが、よく考えてみるとアメリカ人に比べイギリス人はあまり都市にニックネームを付けないことに気付きました。そして、もし付けるとしたら皮肉っぽいニックネームを付けます。例えば、リーマンショックの直後、ロンドンはReykjavik on the Thamesと呼ばれていました。なぜなら銀行が多いロンドンは、アイスランドの首都レイキャビクのように破産しそうだったからです。

そんなイギリスとは違って、アメリカの都市はポジティブなニックネームが多いです。よく耳にするアメリカの都市のニックネームをリストアップしてみました。

ニューヨーク :The Big Apple

なぜニューヨークは果物のニックネームなのでしょうか。僕はインターネットで調べましたが、Big Appleの語源は謎に包まれているようで、数々の説がありました。例えば、Big Appleというダンスが1930年代に流行したからという説や、昔イブというカリスマ的な娼婦がいて、旧約聖書のイブはエデンの禁断の果実と深い関係があるので、彼女の客は、その禁断の果実とされているリンゴから、イブのリンゴと呼ばれるようになり都市全体もこのニックネームが付けられたという説です。

ラスベガス: Sin City

sinは「罪」という意味になるので、sin cityとは罪を犯す都市、悪い欲望を満たすために行く場所という意味が込められています。そして世界には他のSin Cityもあります。ロンドンのSohoや、タイのパタヤにもこのニックネームが付いています。新宿の歌舞伎町もこのニックネームが合うかもしれませんね。

ニューオーリンズ :The Big Easy

ニューオーリンズと聞くと、ジャズを思い浮かべる方が大勢いるでしょう。昔、仕事を探しているミュージシャンにとって都市の中ではニューオーリンズが最も仕事をeasy to come by、「手に入れるのが簡単」だったので、The Big Easyと呼ばれるようになりました。

デトロイト:Motor City

最近までデトロイトは世界の自動車の工業中心地でした。なので自動車を意味するMotorが使われ、デトロイトはMotor Cityというニックネームになりました。もしかすると現在、世界のMotor Cityは豊田市ではないでしょうか。

シカゴ: The Windy City

シカゴは風が強いのでThe Windy Cityというニックネームが付いたのかと思いましたが、実際シカゴは特に風が強いわけではないようです。一説によると、アメリカの厳しい夏の気候の中、ミシガン湖沿いのシカゴの涼しさを宣伝して観光客を集める為にこのニックネームが作られたそうです。しかし他の説もあるようです。

ハリウッド:Tinseltown

tinselはクリスマスツリーなどに使う光った飾りです。ハリウッドは映画が作られた街で、全ては派手で安っぽいというイメージだったため、Tinseltownというニックネームが付きました。当時このニックネームは少し失礼でしたが、現在のアメリカ人はこのニックネームに慣れているので、特にネガティブなニュアンスはないと思います。
最後に、ラスベガスのキャッチコピーもとても有名です。「ベガスの出来事はベガスでの事」を意味する「What Happens Here, Stays Here」です。しかしこのキャッチコピーは、ラスベガスのパーティーでの全裸画像が世界中に流出してしまったヘンリー王子には適応しないですね。

ABOUT LUKEこの記事をかいた人

こんにちは、筆者のLuke Tunnicliffeです。母はアメリカ人、父はイギリス人。イギリスのコーンウォール州生まれ、13歳のとき、アメリカのノースカロライナ州へ。大学卒業した後はワシントンD.C.で雑誌編集者・記者の仕事を経験。その後、新潟県の中学校で英語教師を2年間。現在、東京に在住。著書に『イギリスのスラング、アメリカのスラング』(研究者)、『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『「とりあえず」は英語でなんと言う?』 (大和書房)、『「さすが!」は英語でなんと言う?』、「カジュアル系」英語のトリセツ」(アルク)があります。NHK基礎英語1の「4コマでニュアンスを学ぶ基本英単語」、婦人公論の「ティーテイムEnglish」 の連載もあります。 イギリス、アメリカ、日本で経験した様々なことをこのサイトに生かし、皆さんにお届けしたいと思っています。 皆さん、これからもよろしくお願いします。新着記事を読みたい方は、ぜひ英語 with Lukeをフォローして下さいね。

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