it’sとitsの意味と違い ー ネイティブがもっとも間違える英文法

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!

ネイティブがもっとも間違える英文法というのは、「it’s」と「its」の区別です。「it’s」と「its」の使い分け方は割と簡単ですが、ネイティブは書くときにこれらを混同してしまいます。今回は、自分もイマイチ分からないという方や、間違えてしまいやすいという方の為に、「it’s」と「its」の意味と使い方を説明します。

まず、「it’s」は「it is」の略です。
例えば、

今日は暑いです。
It is hot today.

It’s hot today.
になります。

大阪にいるのは楽しい。
It is fun to be in Osaka.

It’s fun to be in Osaka.
になります。

次に、「its」は所有を表し、「それの」という意味になります。

Japan should lower taxes for its citizens.
日本は国民の税金を下げた方が良い。

The dog ate its dinner.
犬は自分の餌を食べた。

The kitten bit its tail.
子猫は自分の尻尾を噛んだ。

では、なぜネイティブはit’sの使い方をよく間違えてしまうのでしょうか。
英語で、「ジョンの車」、「浩一の家」のように所有を表す場合、アポストロフィを使って、「John’s car」、「Koichi’s house」と表します。ですので、アポストロフィは必ずしも所有に関わっている訳ではないのですが、関わっていると勘違いして混同してしまうネイティブが多いのだと思います。

15 件のコメント

  • あとthenとthanもネイティブはやたら間違えますよね。かなり教養のありそうな人でも。どちらも文字から入る日本人はあまり混同しない部分です。

  • Lukeさんの文は”It’s hot today.”なのでこの場合”a”は付けないのが正しい。
    この文の”today”は”今日は”という意味の副詞であり、不特定の可算名詞がないため不定冠詞の”a”をつけることができない。
    “今日は~な日”というときは
    “It’s a ~ day today.”のように”a”を付ける(可算名詞の”day”があるから)。
    私が言いたいのは要するにくろんぼNO1さんは見間違いをしているということです。でもそのおかげでこのあたりの知識が曖昧な私にとっては非常に勉強になりました。ありがとうございます!(^^)!
    それにしても引用符の使い方がよく分からない…。

  • Hi Luke,
    I think it’s not so difficult.
    How about this conversation?:
    French: France should lower taxes for its citizens.
     
    Me:     There are some types of taxes,you know?
      What type of tax are you talking about?
               
    French: What is VAT called in Japan..?
    Me:      Ah,it’s called Consumption tax.
             Do you know “GST”?
             Some other Non-EU countries call it “GST”.
             It’s an abbreviation of a
    ” goods and services tax”,right?
             I think is is called also ” Sales tax ”
    by US,Canada and so on.
    French: VAT is abbreviation of  a ” value-added tax “,you know?
            It’s French Consumption tax.
    Me:   You think its tax rate should be lowered,don’t you?
    French: Yeah.I think so.It’s too high according to its survey.
    Me:     I agree with you.
            If duties are too high,people lessen the consumption.
            So,I think it’s nonsense that
    its rate is made to go up,
    whereas recession is made to be the topic.

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    記事を書いたLukeについて

    英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。