「have relations with」の意味と使い方、気をつけないと気まずい英語になってしまうフレーズ

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!

「have relations with」という英語のフレーズはよく使われていますが、気をつけないと意図しない意味を伝えてしまいます。「have relations with」のみだと、「と肉体関係を持つ」「と性的関係を持つ」という意味になります。たとえば:

Are you having relations with that man?
あの男性と肉体関係を持っているの?

この表現は婉曲的なので、あからさまな表現を避けたい時に使われています。そのため、この言い方は裁判でよく使われています。

しかし、「have relations with」の間に形容詞を入ると、意味は変わってきます。下記のような英語表現があります。

語順:have + 形容詞 + relations with

have hostile relations with と敵対関係にある
have poor relations with との関係性が悪い
have sexual relations with と性的関係を持つ
have stable relations with と安定的な関係を持つ
have good relations with と緊密な関係を持つ
have difficult relations with と難しい関係にある
have cozy relations with と癒着する
have diplomatic relations with と外交関係がある

上記の例を見ると、「have relations with」はとても役に立つフレーズだと分かりますね。しかし、形容詞を入れ忘れると少し気まずい間違い雰囲気になってしまうこともあるので気をつけましょう。ちなみに、モニカ・ルインスキーのスキャンダルでは、ビル・クリントンが次のように言いました。

I did not have sexual relations with that woman, Miss Lewinsky.

ビル・クリントンは素晴らしい大統領でしたが、残念なことに、これが彼の一番有名な台詞になってしまいました。
https://youtu.be/YSDAXGXGiEw

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記事を書いたLukeについて

英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。