チャレンジは英語でどう使う? ー なぜI want to challenge this goal.は正しくないのでしょうか

Luke
こんにちは、イギリス生まれ、東京在住英語教師と作家のLukeです。日本語で英語を説明する趣味です。

チャレンジ
日本語では、「チャレンジ」や「チャレンジする」というフレーズを使いますね。英語でもchallengeはよく使いますし、とても役に立つ単語ですが、使い方と文法は日本語のチャレンジと大きく異なります。
先日、アメリカから一時帰国した日本人の友人は、普段英語の間違いはしないのに、challengeの使い方を間違ってしまっていました。それに、和英辞書に正しくない例文が載っているのも見たことがあります。なぜchallengeを英語で使うのは日本人にとって難しいのでしょうか。 
日本人にとってchallengeの大きな落とし穴は、challengeがよく再帰動詞として使われていることを忘れてしまうところにあります。再帰動詞は聞き慣れない単語かもしれませんが、enjoyという動詞のように、myself、yourself、herselfなどの再帰代名詞を付けないといけない場合が多いのです。主語と目的語が同じでない場合には、再帰動詞は使いません。
たとえば、
再帰動詞の場合:

You should challenge yourself to do this new job.
あなたは新しい仕事に挑戦した方が良いよ。

再帰動詞じゃない場合:

You should challenge him to do this new job.
あなたは彼がこの新しい仕事をするために彼に挑戦した方が良いよ。

そして、日本語では、「目標に挑戦する」というフレーズを使うせいか、challenge this goalというように訳してしまいがちです。
× I want to challenge this goal.
× この目標にチャレンジしてみたいと思います。
上記の英文は、再帰代名詞が抜けているので、「目標に反対してみたい」という意味になってしまいます。英語のchallengeにはいくつかの意味があって、1つは「反対する」だからです。もし、「この目標にチャレンジしてみたいと思います。」と表したい場合、以下の英語が正しいものになります。
○ I would like to challenge myself to achieve this goal.
○ この目標にチャレンジしてみたいと思います。
この英文は文法的には正しいですが、ネイティブはchallengeとgoalをあまり一緒には使わないので、

I am going to try really hard to achieve this goal.

というようなフレーズが一番自然になります。
では、実際にネイティブがよく使っているchallengeの例を見てみましょう。

You should challenge yourself more often.
あなたはもっと挑戦してみた方が良いよ。

I don’t think I am challenging myself enough.
僕は充分自分のことにチャレンジしていないと思う。

The great thing about Todd is that he challenges himself every day, so he keeps on getting better and better.
トッドの優れているところは、毎日挑戦しているので、常に進歩しているところだ。

以下は、辞書に載っていた間違えている例文ですが、この記事を読んだ皆さんには間違いが見付けられるのではないでしょうか。

この難しい目標の達成にチャレンジしてほしい。
I’d like you to challenge to achieve this difficult goal.

先ほど言ったように、英語のchallengeには他の意味も沢山ありますが、今回は「チャレンジする」だけについて説明しています。

4 件のコメント

  • This is a great article. My student was making the same mistake and I told him he needs to add “myself” but I wasn’t able to explain why in detail, so this helps.

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    ABOUTこの記事をかいた人

    こんにちは、筆者のLuke Tunnicliffeです。母はアメリカ人、父はイギリス人。イギリスのコーンウォール州生まれ、13歳のとき、アメリカのノースカロライナ州へ。大学卒業した後はワシントンD.C.で雑誌編集者・記者の仕事を経験。その後、新潟県の中学校で英語教師を2年間。現在、東京に在住。著書に『イギリスのスラング、アメリカのスラング』(研究者)、『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『「とりあえず」は英語でなんと言う?』 (大和書房)、『「さすが!」は英語でなんと言う?』、「カジュアル系」英語のトリセツ」(アルク)があります。NHK基礎英語1の「4コマでニュアンスを学ぶ基本英単語」、婦人公論の「ティーテイムEnglish」 の連載もあります。 イギリス、アメリカ、日本で経験した様々なことをこのサイトに生かし、皆さんにお届けしたいと思っています。 皆さん、これからもよろしくお願いします。新着記事を読みたい方は、ぜひ英語 with Lukeをフォローして下さいね。