季節の英語 ー 頭文字を大文字にするのはどのような場合でしょうか

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!

Seasons-opti
以前僕は日本の中学校で英語を教えていたのですが、テストの採点をしている時は生徒が間違え易い英語がすぐに分かるので、とても興味深かったです。今回は、その中から季節についての英語の間違いをピックアップして説明したいと思います。

まず、普段英語で季節を書く時には頭文字を大文字にしません。

x I want to go to Hawaii this Summer.
○ I want to go to Hawaii this summer.
今年の夏はハワイに行きたい。

頭文字を大文字にするのは、何かの名前に季節が入っている時だけです。

The Boston Summer Festival
ボストン夏祭り

次に、季節と定冠詞のtheについて説明します。summer, autumn, spring, winterの場合は、theを付けても付けなくても構いません。

○I like to go swimming in the lake in the summer.
○I like to go swimming in the lake in summer.

○In winter, I usually go to Switzerland.
○In the winter, I usually go to Switzerland.

上記4つの英文は全て正しいです。しかし、決まりがないと逆に書く時に悩んでしまうかもしれませんね。僕はというと、ほとんどの場合theを付けます。定冠詞が任意という名詞は珍しいです。
しかし、fallの場合に限りtheを付けるのが一般的になります。theを付け忘れると、ネイティブは違和感を感じるでしょう。

× I like to pick berries in fall.
○ I like to pick berries in the fall.

fallとautumnは両方とも「秋」という意味ですが、アメリカでは通常の場合fallが使われていて、イギリスではautumnが使われています。この使い分け方は日本人にはあまり知られていないようですね。

4 件のコメント

  • いつも拝見させていただいてます。
    留学中なので、辞書ではでてこないような細かい言葉のニュアンスやスラングなど
    本当に助かります。
    Thank you for running such an amazing website!

  • Hello Luke nice to meet u n I often check ur blog out with my expectation as my good stuff! 🙂
    …と、見栄を張っても仕方がないのでこの辺で lol
    Lukeさんこんにちは。いつもSydneyから、facebookをjumpして拝見してます。
    毎回1トピック見るたびに過去のものを拝見してるので、「読んでたらキリがない」と頭から煙を吹かしながらチェックしてます ROTF
    いつもわかりやすい教材の一つとして参考にさせて頂いてます。
    この場を借りて質問をしたいのですが、英語で話すとき私含めて日本人は「ごめんやけど…」「残念やけど…」という意味で良く’ unfortunately ‘ を使ってます。
    意味としては通じてるのかと思うのですが、いつも同じ言い回しでちょっと退屈してます。
    (もしくは私がJapanese Restaurantで教えてもらった’ I’m sorry but … ‘ でも良いのでしょうか?)
    せっかく外国人と話すなら、他のphraseを用いて外国人たちに「お、このJapanese言うねぇ♪」と、ちょっと背伸びをしたいです lol
    憶測になりますが、日本人はちょっと申し訳ないニュアンスで話す癖が多いため、こういった言い回しを英語に置き換えるのは難しいかもしれませんが、もし当てはまるものがあれば次回のトピックでご紹介頂けると幸いです。
    以上、ご拝読ありがとうございました。
    これからも引き続き、南半球にてwebsiteを参考にさせて頂きます
    m(_ _)m

  • fallとautumnの使い分けは中学校で習いましたよ。もう15年も前ですが。当時はアメリカ英語のfallだけ覚えておけばいいやーと思って、何年かの間autumnを書くことができませんでした。笑

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    記事を書いたLukeについて

    英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。