なぜnoonはもともと正午ではなく15時だったのでしょうか?

noonの語源
Luke
こんにちは、イギリス生まれ、東京在住英語教師と作家のLukeです。日本語で英語を説明する趣味です。

正午を意味するnoonという単語は簡単そうな英語です。しかし、不思議なことに、noon はラテン語の「9番目の時間」に由来します。英語のnoonは12時という意味ですが、なぜラテン語の9番目を意味するnoneに由来するでしょうか?

中世時代のヨーロッパでは、小作農などにとって、時間管理はそれほど重要なことではなく、時計などがなかったので、太陽の動きでおおよその時間を指しました。しかし、キリスト教の修道会の修道士にとって、時間の管理はとても重要なことでした。なぜならば、修道士は決まった時間に祈りをしたからです。修道士は一日に8回祈りをして、これはLiturgy of the Hours「聖務日課」と呼ばれています。

この聖務日課を守るために、修道士は時間管理の玄人になり、時計学の進歩に大きな貢献しました。sundials「日時計」、astrolabes「アストロラーベ」、象限儀「quadrants」などを使いました。また、初めての機械の時計は修道士に作られたと思われています。

修道士は一日を以下のように分けました。一日の初めての祈りは6時からのprimeでした。

修道士のLiturgy of the Hours

Prime — 朝の6時
Tierce — 9時
Sext — 12時
None — 15時
Vespers — 18時
Compline — 21時
Matins – 24時
Lauds – 3時

このスケジュールを見ると、中世時代の修道士は大変そうな生活を送っていたようですね。

15時のnoon

3時間ずつに祈りをしていたので、あまり寝る時間がなかったようです。修道士はprimeの6時に起きて、最初の食事はnoneの15時だったので、朝はずっとお腹が空いていたでしょう。この最初の食事は起きてから9時間が経ったので、ラテン語で9番目の時間を意味するnoneと呼ばれています。そして、15時のnoneは英語でnoonと言うようになりました。つまり、もともとnoonは12時ではなく、15時でした。

なぜnoonは12時になったのでしょうか

では、なぜnoonは12時になったのでしょうか。12世紀から、修道士の最初の食事はだんだん早くなって、14世紀から、noonは現在と同じように12時になりました。食事が早くなった理由は不明ですが、2つの説があります。それは、イギリスはローマなどと比べると、高緯度地域なので、夏に夜は早く明けるので、太陽に合わせるために、noonは12時になりました。もう1つの説は、修道士はもっと早くご飯を食べたかったので、noonは少しずつ15時から12時になりました。僕はいつも早く昼ご飯が食べたいので、修道士の気持ちと同感です。

noonの語源

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こんにちは、筆者のLuke Tunnicliffeです。母はアメリカ人、父はイギリス人。イギリスのコーンウォール州生まれ、13歳のとき、アメリカのノースカロライナ州へ。大学卒業した後はワシントンD.C.で雑誌編集者・記者の仕事を経験。その後、新潟県の中学校で英語教師を2年間。現在、東京に在住。著書に『イギリスのスラング、アメリカのスラング』(研究者)、『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『「とりあえず」は英語でなんと言う?』 (大和書房)、『「さすが!」は英語でなんと言う?』、「カジュアル系」英語のトリセツ」(アルク)があります。NHK基礎英語1の「4コマでニュアンスを学ぶ基本英単語」、婦人公論の「ティーテイムEnglish」 の連載もあります。 イギリス、アメリカ、日本で経験した様々なことをこのサイトに生かし、皆さんにお届けしたいと思っています。 皆さん、これからもよろしくお願いします。新着記事を読みたい方は、ぜひ英語 with Lukeをフォローして下さいね。