邦題がカタカナなのに原題と違う洋画 ー パート1

Luke
こんにちは、イギリス生まれ、東京在住英語教師と作家のLukeです。日本語で英語を説明する趣味です。

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この映画は邦題も英語だから、ネイティブに言ったら分かるだろう。そう思ってネイティブに洋画のタイトルを言ってもイマイチ分かってくれません。自分の発音が悪いのかな?そう思ってどんなに発音を変えてもみてもやっぱり分かってくれません。今日は、皆さんがそんなことにならないよう、洋画の邦題が英語(カタカナ)なのに原題と違うものを集めてみました。今回は、原題と邦題が似ているものを紹介します。

インディ・ジョーンズ: Indiana Jones

日本でも多くの方に愛されているこの映画は、ハリソン・フォード演じる考古学者の名前「 Indiana Jones」が原題です。日本人が言いやすいよう、 Indiana Jonesの愛称インディーを原題に入れたのでしょう。

デビル:The Devil’s Own

ハリソン・フォードとブラット・ピットが共演しているこの映画の原題「The Devil’s Own」は、「とても困難なこと」を意味するフレーズです。原題を省略して「デビル」にしただけなのか、それともちゃんとした理由があるのかは、残念ながら僕には分かりません。

101:101 Dalmatians

こちらは「101匹わんちゃん」が実写映画化されたものですね。邦題の通り「101(ワンオーワン)」と言ったら、George Orwellの小説「Nineteen Eighty-Four」に出てくる拷問室「Room 101」を思い浮かべるネイティブが多そうです。これでは話がだいぶ食い違ってしまいますね。原題「101 Dalmatians」は、「One Hundred and One Dalmations」と発音します。

パイレーツ・オブ・カリビアン:Pirates of the Caribbean

このように、原題から the を抜いている邦題をよく見かけます。これのせいで日本人は冠詞が苦手なのか、冠詞が苦手な日本人が多いから the を抜いているのか、一体どちらなのでしょうか。

エネミー・オブ・アメリカ:Enemy of the State

「Enemy of the State」はアメリカの法律に関する表現で、国家への反逆をした人のように、「国に対して犯罪を犯した」という意味になります。エネミー・オブ・アメリカ(Enemy of America)は、「アメリカの敵」という意味なので、原題と邦題の意味が違ってきますね。

キューティ・ブロンド: Legally Blonde

legallyは「法律上で」という意味なので、原題の「legally blond」は「法律上で金髪」という映画のために考えたフレーズでしょう。主人公のブロンド娘エル・ウッズは、訳あってハーバード大学のロー・スクールに行くことを決意します。そんなことから 「Legally Blonde」という原題になったのだと思いますが、邦題の「キューティ・ブロンド」だと法律やロースクールは一切連想されませんね

ゼロ・グラビティ: Gravity

宇宙が舞台のSF映画の「Gravity」は「重力」という意味ですが、ゼログラビティ(Zero Gravity)は全く逆で「無重力」という意味です。「宇宙が舞台なんだから邦題は無重力にしちゃえ!」といった感じだったのでしょうか。
いかがでしたか?洋画の邦題を考える仕事は面白そうですが責任重大ですね。今回は原題と邦題が似ているものを紹介しましたが、パート2では似ても似つかないものを紹介します。皆さん楽しみにしていて下さいね。

13 件のコメント

  • 翻訳の世界では、原文に忠実に訳すことが基本のはずですが、映画やドラマについては、「日本人にはどうせ分からない」という考えが業界内にあるのか、バカにしてますよね。
    もっとひどいのが、TVドラマの副題。英語は副題の付け方で工夫がみられるのに、日本語訳はそれを完全に無視し、わざわざネタバレの副題にしてることが本当に多いです。

  • 興味深い!
    自分も映画’Up’(日本語名:カールじいさんの空飛ぶ家)を聞いたときは違いすぎてびっくりしましたねw

    • TVドラマについて同感です。BBCの「Life On Mars」” 時空刑事1973、ライフ・オン・マーズ “になっていたのはなんだか悲しい気分になりました。

  • 「1984」、日本ではメジャーじゃないですからねー。
    私が「1984」を知ったのは911のあとぐらいだったので
    「なーんだこれ、いまのアメリカじゃん」と思いました。

  • 原題”brooklyn’s finest”→邦題 クロッシング
    原題”guide to recognizing your saints”→邦題 シティオブドックス
    この二つの映画に関しては映画自体の内容を捉えてるのかというような邦題でした。。

  • ”101 Dalmatians” を、「One Hundred and One Dalmations」と発音するのは、「101」がただの数字でなく、頭数を表しているからでしょうか、ね。

  • Hi
    I’d say Japanese titles are better than original ones such as 天使にラブソングを、素直になれなくて(sorry it’s not a movie).

  • The 抜きが多いのは、単純に語感の問題だと思います。
    日本人は、元が何語であっても、カタカナにした時点で「外来語」というカテゴリの日本語として扱うのです。
    だから、カタカナ英語は、英語でありながら日本語でもあるのです。
    ただ、英語が苦手な人が多い日本では、普段はこの事実はほとんど意識されていません。
    海外映画のタイトルも、たとえ原題に似た言葉を使っていても、日本の消費者向けに日本語として扱っているので、原語の文法上の正確さとは無縁です。
    そこで想定されている消費者というのは、大多数の「英語が苦手な日本人」ですので、文法の正確さより語感の方が重要なのです。
    日本の配給会社の担当者が「この『ザ』は無い方がいいな」と思えば削りますし、「『ザ』があった方がしっくりくるな」と思えばつけておきます。

  • Those are super bull shit. I always hate that so much. The people who “create” HOUDAI(why don’t u just translate it?) must know how responsible they are. Many and many people learn English these days (including me!)and try to understand the idea of damn articles and they totally distirb! And They gotta imagin how jpns people have trouble to talk about those movies with ppl from all over the world. They r enemy of japan.

  • ロードオブザリングは何年もずっとROAD(指輪の道)だと思い込んで、実際はThe Lord of the Ringsなんだと原題を見るまで知りませんでした。
    日本人はRとLに弱いですけど、一文字違うだけでまるで意味が変わっているからカタカナ表記されてもわかりにくいですね。勘違いしてる人僕以外にもいっぱいいると思います・・・。

  • Disneyの”Frozen”に関しては、似ても似つかないですよね。
    Frozenを訳せば、『凍った』のような日本語になり、日本人としてはしっくりこないからでしょう。
    逆に、英語圏で”Anna and Snow Queen'”はしっくりこないんでしょうか。

  • Hi Luke,
    ・ Use ” hundred And “in UK English when you say number names:
    101 = one hundred and one
    ・ No hundreds? OMG! But,” And ” is STILL needed in the UK!:)↓
    1,001 =1,000 : one thousand,
    001 : and one
    10,001 =10,000 : ten thousand,
    001 : and one
    100,001 =100,000 : one hundred thousand,
    001 : and one
    1,000,001 =1,000,000 : one million,
    000,000 : N/A
    001 : and one
    Ok,if the movie’s title is “1,000,001”,
    how many times should you say “O”?
    Did you try it? Are you alright?:)

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    ABOUTこの記事をかいた人

    こんにちは、筆者のLuke Tunnicliffeです。母はアメリカ人、父はイギリス人。イギリスのコーンウォール州生まれ、13歳のとき、アメリカのノースカロライナ州へ。大学卒業した後はワシントンD.C.で雑誌編集者・記者の仕事を経験。その後、新潟県の中学校で英語教師を2年間。現在、東京に在住。著書に『イギリスのスラング、アメリカのスラング』(研究者)、『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『「とりあえず」は英語でなんと言う?』 (大和書房)、『「さすが!」は英語でなんと言う?』、「カジュアル系」英語のトリセツ」(アルク)があります。NHK基礎英語1の「4コマでニュアンスを学ぶ基本英単語」、婦人公論の「ティーテイムEnglish」 の連載もあります。 イギリス、アメリカ、日本で経験した様々なことをこのサイトに生かし、皆さんにお届けしたいと思っています。 皆さん、これからもよろしくお願いします。新着記事を読みたい方は、ぜひ英語 with Lukeをフォローして下さいね。