beefは牛肉以外の意味もあるんです!got beef with、beef upなどのスラング

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!

多くの方は beef と聞くと、スーパーで買えるような「牛肉」を想像すると思いますが、実はこの beef という英語は、スラングとしてもよく使われています。

まず、beef up というフレーズを説明します。牛を近く見ると、かなり筋肉のある動物だと分かるでしょう。それなので、英語ではときどき筋肉のことを beef と表現します。

He is all skin and bones. He needs some more beef on his bones.
彼は皮と骨しかない。もっと筋肉を増やさないと。

そして、beef up は「より強くする」というニュアンスになります。

You should beef up the flood defenses before winter comes.
冬が来る前に洪水防止機能を強化した方が良い。

We need to beef up the performance of our company or we will start losing out to our competitors.
会社の業績を上げないと、ライバル会社に負けるよ。

beef up を基本的な英語で表すなら、strengthen や make stronger が良いでしょう。
次は、「不満がある」の意味で使う beef です。このような場合、beef は with と使うことが多いです。

My friend seems to have beef with everyone.
僕の友人は、皆に対して不満があるようだ。

これは、have a grievance with という英語に似ています。
しかし、have beef with を使う際には注意が必要です。例えば、以下の英語を使うと、喧嘩を売ってしまいます。

You got beef with me?
お前なんか文句あんの?

そして、beef は「喧嘩」という意味でも使われています。

Don’t start no beef with me.
俺に喧嘩を売るな。

しかし、beef は人間に対してだけ使うわけではありません。例えば、先月イギリスは Brexit という国民投票があったので、

Many British people have beef with the EU.
大勢のイギリス人はEUに対して不満がある。

という表現も出来ます。

Many Germans have a beef with the current Turkish government.
多くのドイツ人は現在のトルコ政府に対して不満がある。

上の例文で、beef は冠詞と使っているのが分かりますね。「牛肉」を意味する beef は不可算名詞のみで使われますが、「不満がある」を意味するbeef はときどき可算名詞として使われます。
それでは皆さん!

I hope that this site has helped you to beef up your English.
また次回お会いしましょう。

2 件のコメント

  • Deu no jornal o Globo desta segunda : &qorP;taua Lula, Lei da Anistia é assunto da Justiça. Presidente admite que foi um erro incluir tema polêmico no PNDH3. Então tá… quer dizer que do resto do lixo do PNDH3 não se fala… Cumpre-se ?????????

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    記事を書いたLukeについて

    英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。