Virtuous Spirals and Vicious Circles、「virtuous」と「vicious」という英語の意味と使い方

Luke
こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。日本語で英語を説明することが趣味です。

「悪循環」というよく使われる日本語表現を英語に訳すと、「vicious circle」や「vicious cycle」となります。これらの表現は,新聞や会話やビジネスプレゼンテーションでしばしば耳にしますが、最近、「virtuous spiral」という反対語も使われるようになりました。「virtuous spiral」の意味は、ある事柄が他の良い状態を引き起こして、それがまた先行する事柄によい影響を与えるという関係が繰り返して、事態が改善されていくということです。「virtuous circle」と「virtuous cycle」という表現も使われていますが、僕にとって、「virtuous spiral」がもっとも綺麗な響きがあると思います。ちなみに、「spiral」という英単語の意味は「螺旋」です。

Vicious


「vicious」という形容詞は、本当に力があり、生き生きとした単語だと思います。この単語を説明するために、セックス・ピストルズのシド・ヴィシャス「Sid Vicious」を例として使います。「Sid Vicious」はパンクの代表的なベーシストです。「Sid Vicious」という名前は本名ではなくあだなです。実は、彼は子供の頃、「Sid」というハムスターを飼っていたのですが、ある日友達が「Sid」に噛まれて、「Sid is really vicious!」と言いました。その日から彼は「Sid Vicious」という名前で呼ばれました。これは、少し変な話かもしれませんが、要するに、「vicious」は「Sid」というハムスターと同様に「凶暴」、「卑劣」や「悪意がある」という意味しているのです。「vicious」の類語は「nasty」や「hateful」や「bloodthirsty」です。また、「vicious」と「looking」を組み合わせて「vicious-looking」にすると「見るからに危険な」という意味のフレーズになります。よく耳にする「vicious」を使った言い回しをいつく紹介します。

a vicious dog
猛犬
a vicious wound
ひどい傷
vicious remarks
悪意のある言葉
a vicious-looking sword
見るからに危険な剣

Virtuous

「virtuous」は形容詞で、「virtue – 徳」という名詞に由来しています。意味は、「高潔な」や「身を修める」です。「virtuous」は多くの場合、人に対して使われています。なぜならば、「virtuous」なことをするように、道徳的な判断をしないといけないからです。例えば、「Sid」というハムスターがとても優しかったとしても、人間レベルの意識を持っているわけではないので、「Sid」に「virtuous」という形容詞を付けることは出来ません。 
よく耳にする「virtuous」を使った言い回しをいくつか紹介します。

a virtuous person 徳の高い人
a virtuous life 高潔な生活
virtuous motive 立派な動機
virtuous indignation 道徳にかなった憤り

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    記事を書いたLukeについて

    英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。