sic の意味と使い方、間違いをそのまま引用する場合に使う単語

Luke
こんにちは、イギリス生まれ、東京在住英語教師と作家のLukeです。日本語で英語を説明する趣味です。

次の状況を想像してみて下さい。誰かの発言を引用したいのですが、その発言の中には間違いがあります。なので自分がそのまま引用すると、自分の間違いのようになってしまいます。このような場合、sicという単語で、間違いもそのまま表記しているということを表すことが出来ます。
記者はよくこのような状況に遭遇します。インタビューを引用する時には、そのインタビューされた人の言葉を正確に引用しなければなりません。なのでその人の間違いをそのまま表記する場合、これは誤植などではなくインタビューされた人の間違いだということを示すために「sic」を使います。sicを書く時には、角括弧[ ]に入れて、イタリック体を使用します。

She said, “I would rather eat natto then [sic] wear that shirt.”
彼女は「そのシャツを着るよれ〔ママ〕、納豆を食べたい。」と言った。

ちなみにここでの正しい英語は「than」ですね。

He said, “That red sweater is a perfect compliment [sic] to today’s outfit.”
彼は、「その赤いセーターは今日の格好によくにおう〔ママ〕ね。」と言った。

そしてここでの正しい英語は「complement」です。
しかしこの「sic」を使いすぎると、使われた本人は馬鹿にされていると思ってしまうかもしれません。それに加え「sic」は間違いを露骨に指摘することにもなるので、その発言者は読者に見下されてしまう可能性もあるのです。
日本の編集者は[sic]ではなく「〔ママ〕」を使い、分かり易く「原文ママ」と表記することもあります。この〔ママ〕は[sic]とほぼ同様の使われ方をしていますが、角括弧[ ]と亀括弧〔 〕とで違うというのは面白いですね。

1 個のコメント

  • 昔の記事にlukeさんの発音が付いていますが、URLを入れてもデータがなく発音が聞けません。また最近の記事のオレンジの部分の発音も聞きたいです。どうにか発音聞けるようにサイト改善して頂けないでしょうか??

  • コメントをどうぞ

    Your email address will not be published. Required fields are marked *

    ABOUTこの記事をかいた人

    こんにちは、筆者のLuke Tunnicliffeです。母はアメリカ人、父はイギリス人。イギリスのコーンウォール州生まれ、13歳のとき、アメリカのノースカロライナ州へ。大学卒業した後はワシントンD.C.で雑誌編集者・記者の仕事を経験。その後、新潟県の中学校で英語教師を2年間。現在、東京に在住。著書に『イギリスのスラング、アメリカのスラング』(研究者)、『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『「とりあえず」は英語でなんと言う?』 (大和書房)、『「さすが!」は英語でなんと言う?』、「カジュアル系」英語のトリセツ」(アルク)があります。NHK基礎英語1の「4コマでニュアンスを学ぶ基本英単語」、婦人公論の「ティーテイムEnglish」 の連載もあります。 イギリス、アメリカ、日本で経験した様々なことをこのサイトに生かし、皆さんにお届けしたいと思っています。 皆さん、これからもよろしくお願いします。新着記事を読みたい方は、ぜひ英語 with Lukeをフォローして下さいね。