英語でよく耳にするラテン語のフレーズ

Luke
こんにちは、イギリス生まれ、東京在住英語教師と作家のLukeです。

英語でよく耳にするラテン語のフレーズ
イギリスにあるラテン語の標識
言葉の中では、ラテン語ほど英語に影響がある言葉は他に一つもありません。 ラテン語は古代ローマ人が喋った言葉で、ローマ帝国が拡大するにつれて、ヨーロッパ中に広がりました。フランス語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、ルーマニア語の全てはラテン語に由来してます。ローマ帝国が滅亡した後にも、ラテン語はヨーロッパに強い影響を与えていました。 実は、英語の語彙の70%はラテン語に由来しています。17世紀までは教育を受けた人は、ラテン語でコミュニケーションをとりました。19世紀まで、ラテン語はヨーロッパの教育の基礎でした。

現在は、読める人は段々少なくなっています。でも、イギリスやイタリアの学校では、ラテン語がまだ必修科目になっているところも沢山あります。人気の低下に関わらず、ラテン語はまだ英語の日常会話に出てきます。というのも、英語圏の国に住む人は毎日ラテン語の言葉を見かけるからです。ですので、今回は皆さんがラテン語を耳にした時、びっくりしないように、人気があるラテンフレーズ集を作ってみます。
Etc.
まず、皆さんが既に知っている etc. 「etc.」はラテン語の「et cetera」の略語です。「et」の意味は「and」そして、「cetera」は「他の」を意味している形容詞です。ですから、et cetera の意味は「and the other」です。Etc. の読み方は「E T C」じゃなく、「et cetera」 ですね。喋っている時には、「et cetera」はよく二回か三回続けて使われています。
例えば、「I went to the shop and bought tape, paper, ink, et cetera, et cetera.」
Aurora Borealis Aurora Australis
Aurora Borealisは北半球のオーロラで、「aurora australis」は南半球のオーロラです。名称はローマ神話の暁の女神のAurora、ギリシア神話のボレアースそして南を意味するラテン語のaustraliaです。ちなみに、「Australia」という国の名前もこの言葉からきました。英語では、ただの「Aurora」あるいは「Aurora Borealis」の両方とも通常使われています。The Northern Lights という言い方もよく使われています。オーロラは一つの気象の現象ですから、「Aurora」の前に定冠詞を付けるのを忘れないでください。
Status Quo
「Status quo」という成句には「現状」や「現在を維持する」という意味があります。「Status」はラテン語の「status」から来ていて、「quo」の意味は「of which」です。つまり、英語にすると、「the state of which」です。
英語の会話では、preserve, maintain, challenge, restore という動詞と一緒によく使われています。
例えば、 In order to preserve the status quo, a harsh law was enforced.
Non Sequitur
「Non Sequitur」というフレーズは、話の途中で、誰かが突然全く違うことを言い出した時に使います。例えば、あなたが昨日の出来事について面白い話をしています。すると、急にあなたの友達が話の邪魔をして、「I love Japanese anime! -日本のアニメが最高!」というような全然話の流れに合わないことを言ったら、あなたはとがめる口調で「That was a non sequitur.」と言います。要するに、意味は「辻褄が合わないコメント」あるいは「不合理な推論」です。
もう一つの使い方があります。それは自分でわざと違う話題を持ち出す時に、「non sequitor」は前置きとして使えます。

I’m afraid that this is a bit of a non sequitur, but I really like your tie.
ちょっと話は違うけど、あなたのタイは本当に素敵だね。
Per Se
厳密に言えば、per 「for」と se「itself」というラテン語には「本質的」や「それ自体は」という意味があります。実際の日常会話では、「per se」の意味は大分違います。日常会話では、per seはよく否定文で使われているし、「というわけではない」という意味があります。「per se」はよく皮肉っぽい文章で使われています。
I wouldn’t call her short, per se. Maybe just vertically challenged.
彼女は背が低いというわけではなくて、ただ、垂直方向に努力を必要とする人です。
Ad nauseam
終わらない話や嫌になった話を説明する時には、「ad nauseam」はぴったりです。Ad はラテン語の「to」そしてnauseamはラテン語の「嘔吐」からきて、意味は、「吐きたくなるほど」、「嫌になるほど」、「うんざりするほど」です。通常とても長い話や論議に対して使われています。
They argued ad nauseam about the plans for a new bridge.
彼らは、新しい橋を作る計画について嫌になるほど論争をしました。
Alma mater
Alma mater はラテン語で地母神という意味で、英語では、自分が卒業した大学という意味があります。つまり、教育を受けた大学は、お母さんのように、また優しい神様のように、沢山知識を与えてくれるということです。
例えば、 My alma mater is Tokyo University. How about yours?
僕が卒業した大学は東大だよ。あなたは?

ABOUT LUKEこの記事をかいた人

こんにちは、筆者のLuke Tunnicliffeです。母はアメリカ人、父はイギリス人。イギリスのコーンウォール州生まれ、13歳のとき、アメリカのノースカロライナ州へ。大学卒業した後はワシントンD.C.で雑誌編集者・記者の仕事を経験。その後、新潟県の中学校で英語教師を2年間。現在、東京に在住。著書に『イギリスのスラング、アメリカのスラング』(研究者)、『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『「とりあえず」は英語でなんと言う?』 (大和書房)、『「さすが!」は英語でなんと言う?』、「カジュアル系」英語のトリセツ」(アルク)があります。NHK基礎英語1の「4コマでニュアンスを学ぶ基本英単語」、婦人公論の「ティーテイムEnglish」 の連載もあります。 イギリス、アメリカ、日本で経験した様々なことをこのサイトに生かし、皆さんにお届けしたいと思っています。 皆さん、これからもよろしくお願いします。新着記事を読みたい方は、ぜひ英語 with Lukeをフォローして下さいね。

2 件のコメント

  • […] 皆さんは、自分が普段話している言葉がどのようにして使われるようになったのか気になったことはありますか?僕は最近、英語の外来語に興味があります。以前、アラビア語由来の英語、ユダヤ語由来の英語、ラテン語由来の英語のフレーズ、ネイティブ・インディアン語由来の英語についての記事を書いたのもそのせいです。 今回は、中国語由来の英語について考えてみましたが、どんなに考えても「feng shui」と「guanxi」以外思い浮かびませんでした。他にもあると思いますが、なぜ日本語由来の英語とマレーシア語由来の英語より、母国語としては世界でもっとも多く使われている中国語由来の英語の方が少ないのでしょうか。 […]

  • 私は vice versaという言葉を良く使いますね。
    ラテン語だと
    Si vis paccem, para bellum.
    という言葉が皮肉が聞いてて面白いです。
    If you want a peace, prepare war.ですが、Para bellum bulletとして有名ですね。「平和のための弾」でしょうか。

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