ハイフンの使い方 - 英語の句読点のガイド

Luke
こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。日本語で英語を説明することが趣味です。

ダッシュとハイフンの違い

僕は、英語のダッシュと英語のハイフンの違いや使い分けは何ですかという質問をよく聞かれますが、実はダッシュとハイフンの使い方は全く違います。一見、これらの句読点は似ていますが、少し違います。ダッシュとマイナス記号はハイフンより長いです。ダッシュについての説明は、次回、書いてみますね。

ハイフンの使い方は現在議論が繰り広げられています。

英語圏では、ハイフンの使い方については熾烈な戦いがあります。両者共、一方も譲りません。ハイフンの革命論派は、ハイフンは古めかしい句読点なので、近いうちに恐竜のように絶滅すると主張します。ハイフンの伝統主義者は、ハイフンは重要で、英語の単語の意味をはっきりさせ、英語を読んでいる方の理解を高めると主張します。この戦いは学者だけではく、辞書にも、スタイルガイドまでにも影響が及んでいます。同じ単語を二つの辞書で引いてみると、ハイフンがあるバーションとハイフンがないバーションがたまに出てきます。

ハイフンの使い方

私達の生涯において、おそらくハイフンは絶滅しないでしょうから、使い方を覚えるしかありません。ガイドや辞書により、微妙に使い方のルールが異なりますが、僕はこの投稿を「The Chicago Manual of Style」というガイドに沿って書いています。「The Chicago Manual of Style」はアメリカでもっとも人気のあるガイドですが、イギリス英語を好む方は「The Oxford Guide to Style」を参考にしたほうがいいかもしれません。
ハイフンの一番重要なルールは、形容詞のフレーズが名詞の前にくる時は、ハイフンを用い、形容詞のフレーズが名詞の後にくる時は、ハイフンを用いません。「well known」と「chocolate covered」を例として挙げてみます。

1.The singer was well known. ハイフン無し
2.The well-known singer…  ハイフン有り

3. The raisins were chocolate covered  ハイフン無し
4..the chocolate-covered rasins ハイフン有り

”chocolate-covered” や“well-known” のように名詞の前に続く場合、一つの形容詞として役割を果たします。これは複合形容詞と呼ばれています。英語では「compound adjective」と言います。要するに、複合形容詞は通常ハイフンを使います。たまに、二つの単語以上からなる複合形容もあります。その場合は、二つのハイフンを使います。例えば、

The black-and-blue mark was clearly a bruise.
その青黒い跡は明らかに痣だったわけです。

残念なことに、上のルールには二つの例外があります。まず、固有名詞(proper noun)の場合は、ハイフンを使えません。例えば、「the United States military」の「United States」は固有名詞なので、ハイフンを入れません。もう一つの例外は、「ly」という接尾語を伴う副詞と形容詞との組み合わせではハイフンを使えません。例えば、「a friendly little mouse」では「friendly」と「little」の間にハイフンを入れません。これは変則的なルールのようですが、実際、ハイフンは大概において、本当に役立つ句読点ですよ。「ly」で終わる単語はいつも副詞ですので、ハイフンで複合形容詞の意味をよりはっきりしなくてもいいのです。

ハイフンのない世界があるとしたら。。。

ハイフンが本当に役立つというポイントを強調するために、ハイフンがない世界を少し想像してみましょう。以下のフレーズはどういう意味になるのでしょうか?

man eating tiger

二つの可能性があります。一つは、虎を食べる人です。もう一つは、人食い虎です。 やはり、ハイフンがない世界では、どちらの意味なのか読んでいるには人が分かりません。人食い虎という意味を示すために、「man-eating tiger」と書きます。

two hundred year old houses

このフレーズはどういう意味でしょうか。百年前建てられた二つの家、それとも、二百年前建てられた家々でしょうか。ハイフンがなかったら、読んでいる人には意味を識別できません。百年前建てられた二つの家という意味にする為には、ハイフンを一つ入れて、「two hundred year-old houses」になります。二百年前建てられた家々という意味にする為には、ハイフンを三つ入れて、「two-hundred-year-old houses」になります。

その他のハイフンの使い方

1. 21から99までのアルファベットで記した数字にハイフンを入れます。[thirty, forty, fifty」のような一つの単語の数字はもちろん例外です。
Twenty-three
Forty-five

2. アルファベットで記した分数や単位の単語を用いる時。
5-kilogram ball
eight-pound baby
one-third portion

3. 改行する時に単語を分割しなければならない場合、単語を音節で区切って、ハイフンを付けて、一文字であることを表す。
He has a really brilliant, blue watch that has a gol-
den giraffe on its face.

4. 大文字から始まる単語に接頭辞を付ける時。
anti-American
un-English
pre-Jomon era

5. 一文字を単語に付足す時。
T-shirt
X-ray
B-list
E-book
Email は通常ハイフン無しで書かれていますが、多くの辞書では、e-mailと載せられています。近いうちに「E-book」は「ebook」になるでしょう。

6. 「ex」という接頭辞を着ける場合。
ex-wife

7. 「self」から始まる単語。
Self-explanatory
Self-respect
(selfish と selfless は二つの例外)

これは相当広範なリストなのですが、他のルールや例外が沢山ありますので、より詳しい説明を読みたい方は、「The Chicago Manual of Style」という本がいいと思います。多くのアメリカの学生やプロフェショナルは「The Chicago Manual of Style」を使いますが、「AMA」、「MLA」や「The Oxford Guide to Style」という文法ガイドも人気があります。もちろん、これらのガイドは英語で書かれています。無料の説明の中では、以下のガイドが一番いいと思います。
https://en.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:Manual_of_Style
https://www.grammarbook.com/punctuation/hyphens.asp

3 件のコメント

  • Very useful and easy to understand.
    I am 77 years old. My research topic is theatre directing and education. Sometime give speech and write papers on Japanese traditional theatre in Japanese. Every time I have troubles which words or expressions I could use. English grammar I learnt helps me even now. But grammar doesn’t go far enough.
    To find EIGO WITH LUKE is to find my love of learning. Thank you for your idea.

  • How do you do? Mr.Luke;
    When I was reading “Anne of Green Gables by L.M.Montogomery, I found the following sentences. Quote”I can’t imagine the place without her. Now, don’t be looking I told-you-so, Matthew” unquote.
    I can’t understand why hyphens are used in the sentence of “I told-you-so. Is there any difference with hyphens and without hyphens?
    It should be much appreciated if you give me your comments on this matter.
    Thank you in advance for your help.
    Best regards,
    H. Shibata

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    ABOUTこの記事をかいた人

    英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。