ネイティブの日本語の間違いで英語を勉強しよう

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!

英語圏の人が日本語を話す時、発音や文法などよく色々な間違いをするでしょう。しかし、そんな間違った日本語で、実は英語の勉強が出来ると考えたことはありますか?
英語圏の人は、母国語で考えてからそれを日本語に直訳して話すことがよくあります。今日は、僕が過去に頻繁にしていた日本語の間違いを紹介します。

まず、僕がよく言っていたのは「ご飯が大きかった」です。茶碗やご飯粒が大きかったわけではなく、食事の量が多かったのに「大きい」と言っていた理由は簡単です。英語では、That was a big dinner. という表現を使うからです。

That was a big dinner.
夕飯が多かった。

次は、「妊娠になった」という間違いす。「彼女は妊娠している」は、英語で She got pregnant. と言います。She is being pregnant. は間違った英語なので絶対に言えません。

She got pregnant.
彼女は妊娠した。

そして、「化粧をする」を「化粧を付ける」と言ってしまう間違いもしばらくしていました。英語では、She is putting on her makeup. のように、「付ける」という単語を使うのです。逆に、日本人はこの英語に違和感を感じるかもしれませんね。

She put on her makeup.
彼女は化粧をした。

日本語と英語の前置詞はよく異なります。たとえば、僕は友人に「神様に信じる?」と聞いていましたが、正しい日本語は「神様を信じる?」ですね。英語では、Do you believe in God? です。Do you believe God?だと、「神様が言うことを信じる?」という意味になってしまいます。
皆さんも、もし英語圏の人の日本語を聞く機会があったら、注意して聞いてみて下さい。その人の日本語の間違いについて考えてみると、英語と日本語の違いについて色々勉強になると思います。

22 件のコメント

  • あと最近友達が
    〝メガネ着ないの?〟
    って聞いてきておもしろかった(笑)
    英語では全部〝wear〟ですもんね。
    Lukeさんも履く、被るとか
    使い分けるの最初はめんどくさかったでしょう?^ – ^

  • そういえば(笑)
    でも理解できます。
    ちょっと違うかもしれませんが、以前、英会話教室でネイティブスピーカーの先生が、「日本人はgetを使う感覚が解りづらい」と言っていたのを思い出しました。

  • わたしも、知人(アメリカ人)の日本語が気になる時があります。
    たとえば、この文章です
    『来週のわたしの予定が、まだ決まっていないので、また今度連絡しますね』というメールの返事が
    『来週会わなかったら大丈夫です。』でした。
    正しくは『来週会えなくても大丈夫です。』だと思います。
    どうやって彼女に、違いを説明すれば良いですか?

  • 「今 行きます]ではなくて「今 来ます」とか「勉強を読む」って言ってしまいます。英語圏ではありませんが、日本語の間違いから同様にその言語の言い回しが推測できますね。

  • そういえば、日本語を勉強している友達がいるんですけど、英語ではI’m readyというせいか”準備です”と言ってたのを思い出しましたxD

  • I almost cried! - ほとんど泣いた って聞いたことがある。
    英語with Lukeめっちゃ役に立ちます!このままがんばってください、応援してます^^
    そして、日本語うまーーーい!

  • 確かにそうですね。
    違いってとても面白いですよね!!
    参考になることがたくさんあって楽しいです。ありがとうございます。
    まだ日常会話くらいしかできないけど、しゃべれるようになるぞ!
    (*´▽`*)
    Thank you!

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    記事を書いたLukeについて

    英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。