ハリー・ポッター英語

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!

最近、よい英語の勉強法を教えてくださいというメールがよく届きます。その質問に答えるのが難しいでしょう。皆さんはそれぞれだし、ある人に相応しい方法が他の人には相応しくないのです。
でも、僕には一番楽しい、一番効果的な語学の勉強法は小説のオーディオブックを聴くことです。もっと正確にいうと、僕が好きなのは、小説を読みながら、オーディオブックを聞くことです。 とても上手な声優に聴くのが楽しいし、小説を読むより、楽です。 しかも、この勉強法は一石二鳥という感じで、同時に聞き取り能力と読解力のレベルアップが出来ます。しかも、声優が言っている言葉を繰り返すと、自分の発音も上手になると思います。映画を見ながら、映画脚本を読むのもいいけど、映画の画面をずっと見ないといけないので、英語にちゃんと集中するのが大変だと思います。電車に乗りながら、散歩しながら、MP3やiPODでオーディオブックを聴くことが出来るから、この方法はどこでも実行できます。
最近、多くの日本人は英語のニュースで勉強をします。それは語彙を向上するには、とても役に立つと思うけど、ニュースの英語と口語英語が違うので、会話が豊かな小説を読むほうが役に立つでしょう。 しかも、ニュースより、小説のほうが楽しいです!
やっはり、小説とオーディオブックを選ぶ時は、会話が豊富である本がポイントですね。 まず、ハリーポッターのオーディオブックを聞いてみませんか? ハリー・ポッターが楽しくて、簡単な日常会話が豊かです。 しかも、幅広いキャラクターは、色々な英語の話し方を紹介します。 ダンブルドの雄弁な熟年の英語、ロンとハリーとハーマイニーの若い英語、ハグリッドの田舎の英語やウィーズリー婦人のおばさんっぽい英語では、色々な話し方の勉強が出来ます。  ハリー・ポッターは難しいところもちろんあるけど、例えば魔法の英語がいっぱいあるし、イギリス英語の言い回しによく遭遇します。 でも、それらを構わないのなら、英語を勉強するために、ハリーポッターのオーディオブックを大いに推薦します。
Stephen Fry とJim Daleはハリーポッターの声優です。二人はイギリス人だけど、Jim Daleはアメリカ版のハリー・ポッターのオーディオブックを読みます。Stephen Fryはイギリス版のハリーポッターを読みます。二人ともイギリス人だから、オーディオブックの全部はイギリス発音です。でも、アメリカ版とイギリス版は些細な違いがあります。たとえば、イギリス版では、ゴミ箱は「dustbin」だけど、アメリカ版では「trashcan」が使われています。多分、一番大きい違いは「ハリー・ポッターと賢者の石」はイギリス版では “Harry Potter and the Philospher’s Stone”。 でも、アメリカ版のタイトルは“Harry Potter and the Soccerer’s Stone”。もし、オーディオブックを買うなら、どちでもいいと思います。ただ、アメリカ版のオーディオブックを買うなら、絶対にアメリカ版の本を買ってください。

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    記事を書いたLukeについて

    英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。