「that」の使い方「which」と「that」の使い分け
2010.08.08
Luke
前回の記事の引き続きですが、今回はwhichとthatの使い分けについてもっと詳しく説明します。「That」や「which」などの関係代名詞は関係節を名詞に付ける機能があります。「That」や「which」は言葉の糊というふうに考えれば役立つと思います。「That」は強力接着剤というsuperglueで、「which」はもっと弱いスティック糊です。つまり両方とも言葉に節をくっつける言葉だけど、thatはよりべったりとくっつける言葉です。前回は、thatに続く関係節はいつも先行詞を定義しているけど、「which」に続く関係節は先行詞を定義することもあれば、しないこともあるという話をしました。 さて、「that」 の superglueのイメージに注目してください。「That」に続く関係節は文章の意味を理解する上で、とても大事なのです。もし、この節を消したら、文章の意味はガラッと変わってしまいます。つまり、thatの関係節を剥ぎ取ったら、先行詞へも文章へも取り返しのつかない損害を与えてしまいます。Hmm、糊のイメージは言い過ぎたかもしれません。 じゃあ、次の例文を見てみましょう。 Cars that are fast sell very well. 速い車はよく売れる。 この文章には、thatに続く「are fast」という節がないと、文章の意味はガラッと変わってしまいます。ですので、関係節の重要性を強調したい時には、「that」を使ったほうがいいです。 一方で、Cars, which are fast, sell very well. という文章は「車という速い乗り物はよく売れる。」という意味があって、もし「which are fast」を取り消しても、文章の意味はあまり変わりません。 それでは、以上の話と繋がる複雑な文法を教えたいと思います。 先行詞の前に置く形容詞の種類によって、先行詞の後に付けられた関係節は先行詞を定義すべきという場合があります。この形容詞と先行詞の組み合わせには2つの種類があります。 1.不定形容詞に続く先行詞 2.最上級形容詞や序数に続く先行詞 これらの先行詞に「which」ではなくて、「that」を付けます。 この説明は分かりにくいと思うので、もっと具体的に教えます。 不定形容詞はall, any, every, few, little, many, much, no, someなどが含まれます。 通常不定形容詞に続く名詞は一般的な主語で使われています。 例えば Most computers are unreliable. ほとんどのパソコンは信頼できません。 All cats like milk. 全ての猫は牛乳が好きです。 でも、不定形容詞に続く名詞に関係節を付けると、限定された一般的じゃない主語になります。 つまり、主語の意味がガラッと変わります。ですので、「which」ではなくて、「that」を使わないといけません。 Many books that were written 10…
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