youは丁寧な英語?

theeとthouの絵
Luke
こんにちは、イギリス生まれ、東京在住英語教師と作家のLukeです。

ヨーロッパ言語の多くに丁寧形の you とインフォーマル形の you があることに気づきましたか?フランス語では、丁寧形かつ複数形の vous とインフォーマル形かつ単数形の tu があります。ドイツ語では、丁寧形かつ複数形の Sie、そしてインフォーマル形かつ単数形の du があります。ではなぜ英語には丁寧形の you が無いのでしょうか?

その答えとしては、実のところ英語にも you の丁寧形、複数形バージョンがありました。なんとそれこそが you だったのです。インフォーマルで単数形の you は thou でした。もしシェイクスピアの劇を読んだことがあるのなら、おそらく thou に出くわしたことがあるでしょう。
しかし、時を経て丁寧形の you がどんどん一般的になってきて、全ての場合における thou の代わりとなったのです。とても興味深いことに、英語のネイティブは古い英文学作品においてのみ thou という単語に触れてきたので、多くの人々はこの thou という単語が you よりもフォーマルな言葉だと思っています。これは、間違いですね。
thou は北イギリスのヨークシャーでは今でも時々 you のインフォーマルな形として使われています。けれどもイギリスの他の地域では、もはや thou は使われていません。

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ABOUT LUKEこの記事をかいた人

こんにちは、筆者のLuke Tunnicliffeです。母はアメリカ人、父はイギリス人。イギリスのコーンウォール州生まれ、13歳のとき、アメリカのノースカロライナ州へ。大学卒業した後はワシントンD.C.で雑誌編集者・記者の仕事を経験。その後、新潟県の中学校で英語教師を2年間。現在、東京に在住。著書に『イギリスのスラング、アメリカのスラング』(研究者)、『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『「とりあえず」は英語でなんと言う?』 (大和書房)、『「さすが!」は英語でなんと言う?』、「カジュアル系」英語のトリセツ」(アルク)があります。NHK基礎英語1の「4コマでニュアンスを学ぶ基本英単語」、婦人公論の「ティーテイムEnglish」 の連載もあります。 イギリス、アメリカ、日本で経験した様々なことをこのサイトに生かし、皆さんにお届けしたいと思っています。 皆さん、これからもよろしくお願いします。新着記事を読みたい方は、ぜひ英語 with Lukeをフォローして下さいね。

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