Breaking Bad ー 様々な専門家が賞賛した話題の海外ドラマ

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!

皆さんは、Breaking Badというアメリカのドラマをご存知ですか?Breaking Bad は、Sopranos や The Wire というドラマに並び、この10年間でもっとも評価が高いアメリカのドラマだったので、僕はとても興味を抱いていました。そして昨年の夏頃見始めたのですが、まさに病み付きになってしまいました。

Breaking Badの主人公は高校の化学教師です。アメリカの化学教師は固いイメージがあり、主人公も例に漏れず真面目な人間なのですが、物語が進むにつれ彼がどんどん変わっていく姿は必見です。中でも度々登場する、麻薬密売人を知恵で出し抜くシーンは非常に面白いと思いました。

僕はこのドラマのタイトルを初めて見た時に、breaking badは変な英語だなと思いました。このような英語は日常会話で聞いたことがなかったのです。「法律を破る」を意味する breaking the law や、「限界に達する」を意味する reach a breaking pointというフレーズ を連想しました。
しかし、breaking badを調べてみると、米国南西部のスラングだと分かりました。意味は、「普段法律を守っている人が、法律や倫理を気にせずに羽目を外す」というようなものです。

One day, I just decided to break bad.
ある日、僕は突然羽目を外そうと決めた。

Come on, man. Let’s break bad.
どうした、はっちゃけようぜ。

I went out with my buddies and broke bad for a change.
仲間と遊びに行って、いつもと違って悪ふざけをした。

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    記事を書いたLukeについて

    英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。