キスの種類 ー フレンチキスとディープキスはイコール?

Luke
こんにちは、イギリス生まれ、東京在住英語教師と作家のLukeです。

Kissing
最近日本のドラマや映画を観ていて、日本にはキスの種類があまりないことに気付きました。キスは浮世絵にも描かれていたくらい昔からあるのに、欧米と日本のキスの種類の差は歴然です。もしかすると日本人のカップルは2人だけのキスを作っているのかもしれませんが、やはり人目に付かないところでキスをする習慣があるからか、あまり色々な種類のキスが知られていないと思います。そこで、今回は欧米で馴染みのあるキスから10種類のキスを紹介します。

1. French kiss – French kissはフランスのキスという名前ですが、これは英語でもっとも有名なキスです。多くの場合、日本語でフレンチキスは軽いキスという意味で使われていますが、実は英語でのFrench kissは全く異なります 。French kissはお互いに口を開き舌を絡ませ合うキス、つまり日本で言うディープキスです。それなので英語圏の人に、
Can I kiss you?
と聞かれて、日本語のフレンチキスを想像し、軽いキスなら良いよという意味で
Sure, we can even French kiss if you like.
と答えたら、和製英語の罠によって面白い事が起こりそうですね。

2. Butterfly kiss – 日本では馴染みがないと思われるbutterfly kissですが、2人が向かい合って顔を寄せ合い瞬きをし、まつ毛とまつ毛がパサパサと触れ合う行為をそう呼びます。蝶が羽を羽ばたかせているようなのでbutterfly kissというのですが、口を使わないのにキスというのは少し変な感じがします。キスは日本語で口づけですので、その定義を完全に無視していますね。
3. Eskimo kiss – イヌイットの挨拶に基づいているといわれているキスですが、お互いの鼻と鼻をこすり合わせるキスです。映画やドラマでは見た事がありますが、身近な大人がしているのは見た事がありません。これは子供同士の方がしているイメージがあります。butterfly kissと同様、口を使わないキスです。
4. Peck, a peck on the cheek – peckは短いキスで、チュッのような音はあまりしません。口と口で、おでこに、髪になど色々なpeckがありますが、a peck on the cheek というフレーズがよく使われているので、頬にキスする場合が多いでしょう。
5. Hickey – hickeyはキスマークのことをいいます。キスマークといっても、口紅で付けたマークではなく、吸い付くキスで首など身体に付いた内出血のあとです。内出血というと台無しですが、良く言えば情熱の証ですね。これは若いカップルがしそうです。
6. Lizard kiss – lizardはトカゲという意味なので、トカゲで説明します。2匹のトカゲが向かい合って、お互いに長い舌をペロッと出し、舌先が接触するところを想像して下さい。それの人間バージョンです。これを読む限り全くロマンティックさを感じられませんが、ふざけてするキスだと思うので問題ないでしょう。
7. Throwing a kiss – これは皆さんも知っている投げキッスです。僕の中でthrowing a kissのイメージはマリリンモンローですが、普段の生活の中で投げキッスをしている人には母親以外でほとんど会った事がありません。実は母親の名前もマリリンですので、投げキッスとマリリンという名前には何か関係性があるのかもしれませんね。
8. Vampire kiss – ヴァンパイア、つまり吸血鬼は人間の首筋にガブッと噛み付き血を吸いますね。しかし、いざvampire kissをする時は、首筋に歯が刺さる程噛み付いてはいけません。情熱的に吸い付き甘噛みをするのがvampire kissです。それで血を吸いたくなってしまっても自己責任でお願いします。
9. Earlobe kiss – earlobeは耳たぶという意味で、これは文字通り耳たぶにするキスです。耳たぶにキスをすればearlobe kissなので、キスの仕方は人それぞれなようです。
10. Spiderman kiss – これは、スパイダーマンが好きな人ならすぐに分かるのではないでしょうか。有名なワンシーンで、スパイダーマンが逆さまで宙吊りになった状態で上からキスをするというものがあります。向かい合っているけれどお互いの上下が逆なのがspiderman kissなのですが、おいおい、スパイダーマンしか出来ないじゃないかというのはちょっと待って下さい。仰向けに寝ている相手に上から逆さまにキスをしてもspiderman kissですし、床に座っている相手に覆い被さるようにしても、上級者は鉄棒なんかにぶら下がってしてみるのもいいですね。
以上、人肌恋しくなるこの季節、皆さんがしてみたいと思ったキスはありましたか?僕が毎日猫にしているキスはpeckですが、背中にpeckする度に、振り返って僕の鼻を噛もうとします。

ABOUT LUKEこの記事をかいた人

こんにちは、筆者のLuke Tunnicliffeです。母はアメリカ人、父はイギリス人。イギリスのコーンウォール州生まれ、13歳のとき、アメリカのノースカロライナ州へ。大学卒業した後はワシントンD.C.で雑誌編集者・記者の仕事を経験。その後、新潟県の中学校で英語教師を2年間。現在、東京に在住。著書に『イギリスのスラング、アメリカのスラング』(研究者)、『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『「とりあえず」は英語でなんと言う?』 (大和書房)、『「さすが!」は英語でなんと言う?』、「カジュアル系」英語のトリセツ」(アルク)があります。NHK基礎英語1の「4コマでニュアンスを学ぶ基本英単語」、婦人公論の「ティーテイムEnglish」 の連載もあります。 イギリス、アメリカ、日本で経験した様々なことをこのサイトに生かし、皆さんにお届けしたいと思っています。 皆さん、これからもよろしくお願いします。新着記事を読みたい方は、ぜひ英語 with Lukeをフォローして下さいね。

5 件のコメント

  • 以前に飼っていた猫には、”Eskimo kiss”をよくしていましたよ~。
    時々、鼻をペロッと舐められることもありましたが…

  • Luke さんはじめまして、いつも楽しく拝見しています。先日著書も購入させていただきました。
    キスってこんなに種類があるんですね!
    この 10 種類の名前は英語圏の人にとっては当たり前のものですか?それともネイティブの方でも「へぇ~」というものもあったりするのでしょうか?

  • とっても面白く読ませてもらいました。
    いつも思うのですが文章に落ちが効いてて読むのが楽しいです。^^

  • Leave a Reply

    Your email address will not be published. Required fields are marked *