「loose cannon」というフレーズの意味と使い方

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!


「loose cannon」という英字新聞や日常会話で使われているフレーズの意味はなんでしょうか?このフレーズは昔のイギリスの軍艦の大砲に由来します。軍船の大砲は非常に大きく、 縄で縛られていましたが、嵐や海戦の時に縄はたまに切れてしまい、 甲板の上をあっちこっちへ勝手に転がってしまいました。波が激しい時にはこのような縛られていない大砲はとても危なくて、甲板の上で突撃しているゾウと同じぐらい危ないです。実際、縛られていない大砲は、敵の大砲より危なかったです。

ところで、甲板で縛られていない大砲を英語で「loose canon」と言います。その「loose」は縄から離れたという意味を示していますね。
でも、現在の英語圏の国では、この言葉はどういうふうに使われているのでしょうか。
現在、「loose cannon」の意味は行動が予測不可能、コントロールが出来ない、何かをしでかす人に対して使います。特に、誰かが無意識で人を傷つけたり、怒らせたりする時に使います。「loose cannon」 は政治家、会社員などに対してよく使われています。

He is kind of a loose cannon. There is no telling what he will do when he is left alone.
彼は危険人物だよ。あいつはほうっておくと何をしでかすか分からないよ。

Person A: Perhaps we should make John the next manager.
Person B: No he’s a bit of a loose cannon. I just don’t think we can trust him enough.
ジョンは次の課長に昇進しますか?
いや、ジョンは 、あまり信頼が出来ないと思うよ。

1 個のコメント

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    記事を書いたLukeについて

    英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。