poshという英語でイギリスの階級制度を理解しよう

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!


基本的に posh は、「上流階級の」という意味になります。意外かもしれませんが、イギリス人は現在でも階級について考えています。たとえば初対面の人と話す時、その人がどの階級かを無意識に考えてしまう人が多いと思います。昔のイギリスでは上流階級に憧れを抱いている人が多かったので、上流階級でない人でもクイーンズイングリッシュを話し、上流階級の真似をしていました。しかし、現在は上流階級より労働者階級の方が格好良いというイメージがあるので、多くのイギリス人は方言を話したりもします。それなので、現在 posh を褒め言葉で使うことはほとんどありません。
posh のイメージは、上流階級でクイーンズイングリッシュの発音を使っており、私立学校に通っている、または私立学校出身の裕福な人々です。イギリスでは、階級や地域により発音の違いがあるので、私立学校では教師からクイーンズイングリッシュを話すように言われます。

Stop pretending you’re posh.
上流階級の真似はやめて。

You can tell that she went to a posh school.
彼女を見ると、裕福な学校出身だと分かる。

My uncle is a very posh bloke.
僕の叔父はとても気取った男だ。

また、イギリス人の発音について話す時にも、posh をよく使います。

My friend speaks in a posh accent.
友人は上流階級のような発音で話す。

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記事を書いたLukeについて

英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。