英語の敬称 ー ネイティブはMr.とMs. 以外に何を使うでしょうか

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!


僕は日本語の勉強を始めて間もない頃、人の名前には「さん」を付けるということを学びました。それから日本で過ごしていくうちに、「様」や「ちゃん」や「くん」など、その他にも様々な敬称もあると身をもって知りました。

皆さんも、英語の勉強を始めて割と早い段階で Mr.とMs. を習ったのではないでしょうか。 Mr.とMs. の他にも、日本の敬称のように名前の後に付ける単語がいくつかありますが、英語で「敬語」や「敬称」の概念は非常にマイナーなものなので、今日紹介するのは一丸に敬称とは言えないかもしれません。

Master

18歳までの男性には master という単語を使うことができます。これは、主にイギリスで使われているフォーマルな英語で、アメリカで使われているのは見たことも聞いたこともありません。僕はイギリスに住んでいた頃、銀行や学校などから届く郵便物の宛名には、よく Master Tunnicliffe と書いてありました。 Master は名字の前に付けたり、フルネームの前に付けたりします。

Master Hall

Miss

昔、全ての英語圏の国で Miss が使われていました。Miss は未婚女性に対して使いますが、そのせいで現在 Miss は差別的な単語だと思って使わない人が増えてきました。しかし、差別ではないと思いまだ使っている人も多くいます。

Miss Smith

Mrs.

上記の Miss を使う人は、既婚女性に対して Mrs. を使います。 Miss も Mrs. も差別的な単語だと思っている人は Ms. を使います。

Mrs. Cornish

Sir

Sir を使う機会はあまりありませんが、女王にナイト爵位を授かった人には、Mr. ではなくSirを使います。

Sir Luke Tunnicliffe

Dame

そして、女性のナイト爵位は Dame を使います。

Dame Judy Dench

Lord, Baron, Earl

ナイトより上の貴族には Lord, Baron, Earl などを使います。僕はこのような人とは会ったことがないので、残念ながらまだ使ったことがありません。

Lord Sugar

こうやって並べてみると、やはり日本の敬称のように普段から使える英語はとても少ないですね。ちなみに僕は外国人だからか、Lukeさんや Luke と呼ばれることがほとんどで、名字にさん付けで呼ばれることはほとんどありません。そして「くん」を付けてくれるのは、「るーくん」と呼んでくれる知り合いのおばあちゃんひとりだけですね。

8 件のコメント

  • 初めてコメントします。いつもとても勉強になります!
    日本語の「~さん」がMr.ほど改まった言い方でないことや、使い道の広さを説明するのは難しいですね。
    あ、私も「ルーくん」と呼んでます!…友達の犬を(笑)。

  •  はじめまして。楽しく拝読させていただいております。
     イギリスの爵位について興味があり色々と調べておりましたところ、この記事に辿り着きました。日本語には無い言い回しなど、大変勉強になりました。
     現在「オナラブル」という呼称に対してどんな和訳が当てはまるのか、頭を痛めております。男性なら「殿」、女性なら「様」?「女史」?あたりでしょうか。お知恵をお借りしたく、お願い申し上げます。

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    記事を書いたLukeについて

    英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。