英語の親父ギャグ、「布団が吹っ飛んだ」はどう訳せばよいのでしょうか

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!

今回、英語の親父ギャグを紹介します。日本語と同様に、英語にはくだらない、頻繁に使われている冗談が沢山あります。僕の限られた経験では、日本のもっともくだらない冗談は「布団が吹っ飛んだ」です。では、英語の「布団が吹っ飛んだ」はなんでしょうか。この冗談を読んでみてください。

Why is 6 afraid of 7?
Because 7 8 9.

このギャグの落ちが分かりましたか?英語の冗談とギャグの多くは質問の形になります。冗談は質問で始まり、相手に、「I don’t know. – 分からない」と言われたら、冗談の落ちを言います。このギャグの落ちは「seven ate nine」です。「8」という数字の発音は「ate- 食べた」の発音と同じなので、7は9を食べたので、6は7を恐れています。このギャグはどうですか?受けましたか?
では、次の冗談をみてみましょう。

A horse walks into a bar. The barman asks ‘Why the long face?’

この冗談は質問の形ではなく、短い話の形になります。このギャグの落ちは「long face」ですね。「long face」には二つの意味があります。それは、「落ち込んでいるような表情」と「馬顔」です。つまり、人間に対して「why the long face?」と聞かれたら、今は「なぜそんなに悲しそうな顔をしているの?」という意味になりますが、この場合、客は馬なので、「なぜ馬顔になったの?」という解釈になります。

英語には、「doctor, doctor」から始まる冗談が沢山あります。このような冗談では、話の中で、患者は医者にかかります。患者は焦っているので、「doctor, doctor」と繰り返します。それで、「doctor, doctor」は「先生、先生、助けてください!」というようなニュアンスになります。

患者:Doctor, doctor, I think I’m invisible.
医師:Who said that?

これはギャグとは言えないかもしれません。患者は透明人間「invisible」になったかと悩んでいますが、医者は患者が見えないので、「who said that?」と言います。
さて、最後にゴルフに関するギャグをみてみましょう。

Why do golfers take an extra pair of socks?
In case they get a hole in one!

この冗談の落ちは「hole in one」という表現ですね。ゴルフにおいて、「hole in one」は「ホール・イン・ワン」という意味になります。しかし、靴下の話において、「hole in one」は「hole in one of the socks」という英語の略になって、「靴下に穴が開くおそれがあるからです」という意味になります。

5 件のコメント

  • 英語では質問の形になることが多いと言うのは知らなかったのでなんだか新鮮でした。
    8 ate 9!
    日本人が言うと多分こんな形になると思うんですが、あまりないんですね~。

  • LukeさんはDragonballの世代ですか?私は英語版のDragonballZ(ヒミツ)と
    Pokemon(もっとヒミツ)観てました。あれ、意外と勉強になるんですよ。
    Spead learningいらずでしたね。元気玉って何て言ってたか忘れましたが、
    AllBlacksのファンにもアニメ好きがたくさんいます。
    どうしてアメリカは敵のキャラをイギリス発音にさせるんでしょうか。
    そのへんkwsk….
    医者のはウケますね。
    日本語が上手なOZにあったことがありますが、「蛇がtoo heavyで
    持てない」と言ったときは、笑うべきだったのでしょうが、
    huh?と聞き返した冷たい自分がいました(;^ω^)
    だって、蛇がヘビーって…。日本人にしか通じないし…。ねぇ…(´・ω・)
    悪気は…なかっ…、なかった…はず…です。
    今日はChiefsがBluesに快勝したので、かなり酒飲んでます!ひゃっほーい!
    (仕事中はlive streamingでラグビー観戦ですよ。職務放棄。)

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    記事を書いたLukeについて

    英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。