「boyと 「boy oh boy」という間投詞の意味

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!

今回の「boy」という英単語は男の子という意味ではなく、「おやおや」や「まあ」を表す間投詞です。僕は「boy」という間投詞を耳にすると、祖父を思い出します。祖父は興奮する時には、いつも「boy」と言いました。また、とても興奮している時には、「boy, oh boy」と言いました。祖母が祖父が一番好きな料理の桃のパイを作ってくれた時には、祖父は必ず「boy, oh boy」と言いました。
つまり、「boy」は興奮を表します。「boy, oh boy」はより激しい興奮を表す間投詞です。両方の間投詞が古風のイメージで、アメリカの高校や大学に行くと、「boy」を耳にしないはずですが、アメリカの老人ホームに行くと、「boy」をしょっちゅう耳にするはずです。
(皆さんが英語の発音練習が出来るように、例文を読み上げて、録音しました。録音したファイルは以下にあります。)

Here you are dear, some lovely peach cobbler.
Boy, oh boy, do I love peach cobbler!
はい、あなたが好きな桃のパイ。
やった、わしが大好きな桃のパイ!

Boy, am I happy to see you!
ほっとした。会えてよかった!

Boy, haven’t you grown young man.
ええ、君はよく身長伸びたね。

3番目の文を見ると、「boy」は驚きも表します。実際、「boy, did you frighten me!」というフレーズをよく耳にします。驚かされた時には、「boy, oh boy」が絶対使えません。それは、興奮だけを表します。

Boo !
Boy, did you frighten me!
ブー!
ええ、びっくりした!

コメントをどうぞ

記事を書いたLukeについて

英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。